中野笑理子のブログ

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同じ匂いでも

2018年11月19日 | 日記
寒くてお腹はペコペコの状態で家路を急いでいると、どこからともなく美味しそうな匂いが風に乗って漂ってきました。
歩いて行くうちに、美味しそうだと思った匂いはちょっと胸焼けがしそうな濃厚な臭いに変わり、これは? と思って見回すと、発生源は少し先にある中華料理屋さんの換気扇でありました。
近づくにつれラードの臭いが辺りを包み込み、思わず息を止めたくなるほど強烈な臭い。

ううぅ~と声にならない声を洩らしつつ通り過ぎかけた時、2人乗りの自転車の男子学生が「うわっ、くっさ~」と通り過ぎて行きました。
「オレ、この臭い苦手~」「俺も~」という声が遠ざかり、彼等の意見に頷きながら歩いていると、後ろから今度は後ろから女の子の2人連れ。
「わ~、いい匂い~!」「めっちゃ、お腹減るわ~」と楽しそうな会話が聞こえてきました。

同じ匂いでも、人によって好き嫌いが別れるものなんですね。
海産物やお漬物の匂いなどもそれぞれ好き嫌いが分かれるところですし、食べ物以外でも最近は近所の洗濯物の柔軟剤の臭いがキツくて堪らない、といった投書を見ることもしばしばあります。
香水の匂いも然り、スメハラという言葉も出てきました。
まだ微かに漂うラードの臭いを振り落とすように身震いして、早足で帰る夜道でありました。
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