中野笑理子のブログ

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ちゃんと帰れたかな

2018年11月15日 | 日記
今朝、最寄り駅から会社への道を歩いていますと、歩道の上に何かがチョコンといるのが見えました。
鳥のように見えるのですが横を人が歩いているのに逃げもせず、じっと動かずうずくまっています。
目が悪いので、鳥と思いきや大きな落ち葉かもしれないとじっと見ながら近づいて行くと、やはりそれは茶色い小鳥でありました。
先を行く人たちは目にも入っていないのか立ち止まる人もなく、皆足早に通り過ぎて行きます。
けれど見ていると、踏みそうになってワッとよろめく人もおり、それでもじっと動かない小鳥。

前からかなりスピードを出した自転車がこちらへ向かって来るのを見て、思わず小鳥に駆け寄りました。
幸い自転車はよけてくれましたが、私が立ち止まって屈み込んで声をかけても小鳥はピクリとも動きません。
よく見ると、小鳥の近くに数滴の血が落ちています。
雛ではなく成鳥のようですが、このままアスファルトの歩道の真ん中にいては危ない。
傷ついた野鳥を見つけてもみだりに保護してはいけないということは知っていますが、いち早くカラスがかなり近くまで寄って来て狙っています。
このままでは会社に遅刻してしまうし、かといってみすみすカラスの餌になるのも可哀想です。

ちょっと触りますよ、と小鳥に声をかけてタオルハンカチに包んで掌に乗せました。
小鳥はピクリとも動かず大人しくしていますが、体温は充分温かく相応の重さも感じたので、とりあえずこのまま会社まで行こうと歩きました。
あと数歩で会社、という時に小鳥は掌から飛び出しました。
アッと思って探すと、会社と隣の建物の間の狭い空間の雑草の上に小鳥がいました。

飛び出せる体力があって、ここなら人に踏まれることもなく雑草がカモフラージュしてくれるかもしれないと思い、頑張れ~と鳥にエールを送って会社に行きました。
お昼休みに急いで見に行ってみると鳥はいなくなっていましたが、小さな羽毛が散らばった後もなくカラスや猫に襲われたようにも見えませんでした。
何とか無事に巣に帰っていて欲しい、と空を見上げて思ったのでありました。

何という鳥だったのかな。
どうか元気になっていますように。
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