平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

リスク回避

2010-03-19 23:54:34 | スピーカー工作
 スーパーウーファーは片チャンネルだけ組み立ててみました。ステレオ分を一度に作らないのはリスク回避のためです。

 今回の目的は低音の再生にありますが、それだけならユニットを箱の中にしまうASW(アコースティック・スーパーウーファー)方式が楽です。ASW方式というのは日立が開発したもので、ユニットの回りをもう一つの箱で囲い、ユニットからの直接音は耳に入らないようにし、ダクトから放射される低音だけを再生する仕組みです。歪みの少ない超低音も再生できますが、キャビネットは冷蔵庫並みに大きくなります。

 対して、ASWのユニットを取り付けている中仕切りにダクトを設け、ユニットは外に出して、ユニットからの音も再生する方式をダブルバスレフ方式と言います。中仕切りのダクトがない、ダクト一個の方式が普通のバスレフ方式で、バスレフの二階建てがダブルバスレフです。やはり、バスレフでは再生できない超低音の再生に向いています→こちら

 ダブルバスレフ、ダクト2は底板に設置

 今回は、中仕切りと天板とフロントバッフルの取り外し・交換方式とし、ASWとダブルバスレフの両方に変身できる欲張った設計としました。ダクトから出てくる低音は計算式通りにならないことがあるので、あとで調節できるようにとの配慮もあります。中仕切りのダクトを取り外してユニットを取り付けるとASWになります。ダブルバスレフのままだと、中音以上に対して低音と超低音はレベル低下を起こします。何らかの補正が必要となります。

 ダブルバスレフの場合、中仕切りにダクト1が見える

 ASW方式の場合、ユニットが中に隠れる(上に見えるのは取り外したダクト1)

 このように、ユニットの交換やダクトの交換を前提にした、究極のリスク回避の設計ですから、外付けのユニットの場合は30センチ口径にも対応します。ASWの場合、フロントバッフルのユニットを取り外した穴を塞ぐのが一般的ですが、ここにもう一つのダクトを設けても大丈夫です。試しに、中仕切りのダクトを取り付けてみましたが、交響曲ならダクトから漏れてくる中高音と低音が同レベルとなり、迫力のある演奏が再生されます。ギターも良いですが、ボーカルはこもった感じがしてダメですね。

 フロントバッフルの穴にダクトを取り付けた場合(奥にユニットが見える)

 スピーカーの調整用に、MXTVで放映されたカラヤン指揮のドボルザーク『新世界から』を再生しているのですが、テレビ放送のせいか超低音領域がカットされているようです。第二楽章の途中、フルートで始まる旋律の最後にコントラバスのピチカートがあるのですが、この最後の音が再生されませんね。昔のLPで、ジュリーニ指揮の盤には腹に響く低音が入っていました。もっとも、カラヤンの盤は、LP時代から50ヘルツまでしか入っていないと評する人もいましたけど。

 さて、日曜日には皐月賞トライアルのスプリングステークスと、土曜阪神の若葉ステークスがあります。来週の毎日杯で出走メンバーが確定されますが、スプリングSは注目の二歳王者ローズキングダムと、真価が問われるサンライズプリンスが出走します。どちらかが、あるいは双方が全勝ではなくなるのですが、天候が雨模様みたいですから心配です。ワールドを占う一戦となるでしょうか。

    エフライム工房 平御幸
コメント
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