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平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

試みのミカエルのトラブル

2014-01-13 05:55:16 | スピーカー工作
 試みのミカエルを作っている読者から、バッフル下の74mmの板の幅が足りなくて隙間ができると報告がありました。逆に幅の広い板も見つかり、音道を構成する板なので問題があります。

 74mmの幅が足りないことは、74はひっくり返すとヨナなので、韓国選手がひっくり返って(点数が)足りないという暗示かもしれません。それで、既に作りかけの読者は、このまま完成させ、別に板取りを工夫した新しい板で作り直してもらいます。

 また、SNS内の掲示板でトラブル専用のスレッドを立ててもらったので、担当者は目を通してください。パテの使い方など、いろいろと指導してあります。

 ということで、まだ作っていない人には、側板を除いて新しい板を使ってもらうとになります。ハンズには3回に渡って注文した結果がこの通りで、最新の3名分と、金色ユニットで注文した最初のオーダーはまともかもしれません。今のところ、報告が上がっているのは金箔ユニットの第二ロットだけだからです。確認がまだの人は早めに確認して報告してください。

    エフライム工房 平御幸
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ミカエル 華

2014-01-06 02:51:54 | スピーカー工作
 女性陣が試みのミカエルを制作しているのに、男共がサボっているのはイクナイということで、またもや新設計のミカエルを作らせようかと悪巧みしています。

 今回は「ミカエル 華」という仮の名前ですが、ガルパンの華さんのように一撃必殺のスピーカーを目指しています。というのはこじつけで、板取の関係から音道幅が87mmと狭く、87からハナ→華と連想したものです。最初は八九式中戦車のように89mmで考えたのですが、板取的に無理なので87mmに落ち着きました。

 音道幅が決まってすぐにミカエル・エイトも思い浮かんだのですが、ウルトラマンみたいだし、すでにセブンは設計してあるので新味に乏しい。少し捻って、ミカエル美人も考えたのですが、これは「見返り美人」のダジャレなので却下。「ミカエル 華」だと、なかなか華やかで音も期待できます。でも、幅が100mmの「ミカエル (百)」も設計しろと言われそう。

 設計のポイントですが、できるだけローコストにということで、二組4本を二枚のベニヤから取ろうという欲張った設計です。板厚は12mm。もっとも、側板は2本分しか取れないので、一組の側板は桐の集成材を用いることになります。桐集成材は長さがちぐはぐで、側板に用いるときも910mm~915mmと左右で違うことがあります。そこで、底板を数ミリはみ出させて誤差を吸収させる必要があります。

 ということで、僕が2本作るとして、もう2本を誰かに作ってもらうことになります。使用するユニットはFE83Enですが、僕は古いFE83Eを持っているので、これを使うことになります。桐の集成材は僕が担当します。

 なお、ガルパンの風紀委員チームの名前は、『創世記』に登場する悪徳の都「ソドムとゴモラ」からソドコとゴモヨと名付けられたらしいですが、病院で紫色とか、古代史やブログで僕が書いてきたことが出てくるので少し驚いています。誰か関係者に入れ知恵してないニカ?

    エフライム工房 平御幸
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16cmバックロードホーン~ミカエル・シニア

2013-12-28 20:50:50 | スピーカー工作
 フィリップスの古典的な16cmユニットを使ったバックロードホーンが片方だけ完成しました。名付けてミカエル・シニア。


バッフル幅が148mm→180mmに広がっただけで奥行きと高さはミカエルと同じ

 構想は随分と前なのですが、設計が終わったのは今年の6月。16cmユニット用にはガブリエルを設計して作ってもらったことがあるのですが、こちらはマグネットが強力なFE163En-S用の大型バックロードホーンです。性格は随分と異なります。

 ガブリエルは幅だけでなく奥行きも大きく、板厚も15mmで重量もあります。本格的なモニターとして使えるもので、繊細感とパワーが両立しています。しかし、今回のフィリップスのユニットはマグネットも小さく、古臭いダブルコーンで高域も伸びきってはいません。また、エッジが波型のコルゲーションエッジで、同じ波型エッジのFE163En-Sと同じく細かい音がよく出ます。


周囲のウレタンがボロボロ

 昔の三菱の放送局モニターもそうですが、このユニットもエッジがコーン紙と一体成型で、コーンから放射される音がエッジで跳ね返らず、自然に減衰する長所があります。これにより、歪が少なく、聴いていて疲れない自然な音が再生されるのです。ただ、近代的なユニットに比べると、どうしても明瞭度などでは負けます。

 左チャンネルだけですが、実際に聴いてみた感じでは、ピアノはハンマークラヴィーアに化けるし、モダンバイオリンも古楽器に化ける感じがします。テノールは少し引っ込みがちですが雰囲気はよく出て、チェロやギターはきつさのない自然な響きです。少し指向性が強いので、ユニットの正面から外れると高域が不足します。でも、想像していたのよりはずっと良い音です。さすがはフィリップス。

 困ったことに置き場所がないので、自分で使うのは無理そうですが、ソニーのV-FETアンプの柔らかく優しい音とのマッチングが良いので、このセットで使って欲しいところです。年明けにはもう片方も完成ですね。

 なお、試みのミカエルを作りたいという読者が増えて、追加で板を注文して来ました。そういえば、試みのミカエルに使える三角断面の隅木を送っていなかったので、来年には隅木を追加で送ろうと思います。組み立ては暫し待つように。

    エフライム工房 平御幸
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金箔ユニット

2013-12-17 05:57:53 | スピーカー工作
 朝日杯はアジアエクスプレスの圧勝。来週の有馬記念のために、芝を例年よりも深くして、引退レースとなるオルフェーヴルが故障しないようにJRAが配慮。これが時計が遅かった理由ですが、ダートでパワーを発揮するアジアエクスプレスに向いた馬場となりました。それでも初芝でG1を勝つのだから凄いです。

 アジアエクスプレスは、戦前の弾丸列車として有名な亜細亜号から名前が付けられたそうですが、この馬主さんは持ち馬の2歳馬が7勝4敗と好調で、ベストルーラーとバンドワゴンも2勝目を上げてオープン入りしています。特にエリカ賞を楽勝したバンドワゴンは、父ホワイトマズルと芝の長距離向きなので、クラシックも楽しみです。

 さて、厚手の金箔も届いたので、試しに貼ってみました。接着剤はマニキュアでもいいのですが、金箔専用の接着剤を紹介してもらったので使ってみることにしました。薄め液のシンナーがないので、マニキュアのトップコートで薄めました。

 最初に金箔を振動板より大きめにカットしておくのですが、試聴会以降に小さいカッターが行方不明で、仕方なく大きなカッターを使いました。やはり途中で引っかかって、皺になった部分もあります。金箔を切るコツは、静電気を発しない重いもので切り口の両端を押さえ、カッターの刃の油は拭き取って、できるだけ刃が新鮮な状態で行います。金箔は専用の紙で挟んであるので、ずれないように紙ごと切ります。

 ユニット振動板の表面をアルコールと綿棒で清掃し、マニキュアに付属しているブラシや綿棒で薄めた接着剤を塗布します。接着剤が乾燥しないうちに金箔を乗せるのですが、金箔が厚いので、金箔バサミでなく端を指で持っても大丈夫です。薄い金箔だと指に絡まりますが。

 振動板の上に金箔を乗せたら、端の方から小指で軽く抑えて行きます。いきなり中央を押すと金箔が裂けると思います。注意深く指で抑えても、どうしても小さな皺はできるので、これは綿棒で軽く押してやります。この時に、綿棒をスライドさせたり捻ったりすると金箔が裂けるので、本当に軽くトントンと叩くようにします。

 最後に接着剤が乾いた頃を見計らって余分な金箔を取り除くのですが、これは爪楊枝を削った小さい刀で行います。注意するのは、振動板の端の外側に刃を当てて、少しずつ金箔を切って行きます。刃先が振動板の内側に少しでも入れば、あっという間に貼った金箔を傷付けることになります。爪楊枝の刃先は、常に振動板の手前で見えているように注意が必要です。

 金箔のクズや、ユニットのエッジに張り付いた金箔は、マスキングテープのような接着力が弱いテープを押し当てて取り除きます。セロテープのように接着力が強いものだと、うっかり振動板に貼った金箔に触れたら剥がしてしまうかも。


左から、銀箔、薄い金箔、厚手金箔試作1、厚手金箔本番1、厚手金箔本番2
上は専用接着剤、マニキュアトップコート、金箔を挟む紙、削った爪楊枝


 自分でやった経験から、視力が良くて細かい所が見え、接着剤を薄く万遍なく塗れる人には出来る作業だと思いました。自分で金箔をユニットに貼ってみたい人には、金箔ほか一式を提供します。ユニットは50個単位で買ったものなので、少々失敗しても大丈夫です。今回に必要なのは10個だけですから。2個は作ったので、あと8個ですね。

    エフライム工房 平御幸
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試みのミカエルの金色端子

2013-12-09 20:14:13 | スピーカー工作
 試みのミカエルに新しく採用するスピーカーターミナルが届きました。1セット480円と安いですが、ワンタッチ式に比べて高級感があります。



 取り付け穴は4mmφ。この端子はアンプ用で、もともとは絶縁用のプラスチック製スペーサーが付属しています。これを使用しないので、スペーサーの部分にナットを使います。必然的に丸環を締め付けるナットが足りなくなるので、アルミかステンレスの4mmφのナットを追加します。



 ナットを締め付ける六角ソケットは7mm径で、端子のボルト部分が短いので、画像のようにソケットは短くても大丈夫です。締めたあとで緩みが出るのが心配なら、取り付け穴の周辺にゼリー状瞬間接着剤か木工ボンドを塗ってから端子を差し込みます。締め付けたナットも木工ボンドで固めれば大丈夫。



 端子取付穴の位置ですが、上端からの距離はワンタッチ式と同じ31mm~32mm。左右は12mm~13mmで、端子間が24mm~26mmであれば大丈夫です。注意するのはケーブルをハンダ付けする丸環で、画像のように無駄に長いので、これは上向きで、ハンダ付けした場所が最初の音道幅の真ん中に来るように調整します。

 板は今年中に揃える予定で、板とカット2890円、端子480円、ユニットとコードで1600円、ネジ等の合計5000円に送料でお願いします。金色ユニットも金泥塗りユニットもこちらで振り分けますが、おそらく金色ユニットのほうがコストは掛かります。金泥塗りユニットは小さいのでベテラン用です。

 制作期間は来年になってから、五輪の個人が始まるまで。団体は想定していません。四大陸にも出ないようなので、工具の手配を考慮しつつ、作る順番を決めたいと思います。

    エフライム工房 平御幸
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FE88ES-R ミカエル

2013-09-20 20:28:26 | スピーカー工作
 久しぶりにミカエルが完成しました。今回は、今までとは違う組み立てに挑戦。ユニットは最強と言われるFE88ES-Rを使いましたが、蒲郡ミカエルでマッチングは確認済みなので、今回は迷うこと無く使うことが出来ました。



 今回の組み立ては、パーツを組むごとに完全に乾燥させるというもので、バッフル下の長い板などは、音道仕切り板の隅木を接着しただけで反ってきます。今までは、反りが出る前に完成させ、板のストレスはエージングで取り除こうというものでした。今回のように板が反ってから組み立てるのは難度が高く、また板が楽器のように共鳴しやすいのではないかと思います。癖の少ないミカエルだから冒険できるのです。

 組み立てての感想ですが、キャビネットが軽く、楽器的な要素が強く出ています。最初にエヴァンゲリオン・クラシックというタイトルの付いた怪しげなCDをかけたのですが、中身はオムニバスで、アンドレ・ナヴァラのチェロ独奏によるバッハの無伴奏チェロ組曲第1番から始まります。これはワンポイント録音で有名なカリオペからキングレコードがライセンスを受けたもので、カリオペのオリジナルCDは中古でも1万円近くします。手が出ないのでオムニバスでお茶を濁したわけです。

 FE88ES-Rは強力なマグネットのせいか、低音が深々と出てくる傾向があります。ミカエルに取り付けても同じで、スーパーマリンバの32.6Hzはスーパーケルビムよりは出ませんが、それでもFE88ESのミカエルよりは出ています。

 現状では音が軽々と出てくるのに比例して、少しオーバーシュートする音域があります。これはエージングで取れるだろうし、塗装でも抑えられると思います。側板が桐の集成材なので、軽くて響きの良い特性から、どちらかというと小編成のオケやソロ向きですが、録音さえ良ければフルオケでもコーラスでも大丈夫です。

 ようやくスペースができるので、プリアンプの修理やパワーアンプの修理も出来そうです。なお、ミカエルの後ろに写っているシルバーのアンプは、日立のHA-7700というMOS-FETアンプなのですが、回路図も確保して修理予定のままです。プリメインアンプはパーツが多いので、修理するには覚悟というか気力の充実が必要です。今度のミカエルは浦和ミカエルと交代なので、スーパーアリーナのジャパン・オープンに間に合った形です。いよいよ最後のシーズンが始まりますね。

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蜜蝋(みつろう)

2013-08-19 10:40:16 | スピーカー工作
 読者が自作スピーカーに蜜蝋を塗ったので、画像を借りて掲載します。




塗る前のラファエル


塗って磨いたもの

 蜜蝋とは、蜜蜂の巣の主原料で、主にワックスとして知られています。化粧品の材料としても重宝され、口紅やクリームに添加されます。クレヨンなどの画材にも使われているので、蜜蝋を手にしたことのない人はいないはずです。

 今回使ってもらった蜜蝋は、スピーカーユニットのオークションに出品されていたもので、スポンジ込みで説明書も添付されています。とても良い香りがするのですが、塗っただけではダメで、磨きをかける必要があります。磨いたあとはベタつくこともありません。画像を見てもらえば分かりますが、琥珀を薄くしたような上品な色合いになります。

 蜜蜂はナイル三角州を中心とした下エジプト王権のシンボルで、ヒエログリフではビツ、ヘブライ語ではデボラと呼ばれます。ヒエログリフのビツが音韻変化してミツとなったのです。ここから、密教の奥義も、下エジプトを意味するエフライムから出たと推察されます。

 ヘブライ語のデボラは、『士師記』第4章に女預言者として登場します→wiki。オールドファンなら、ハリウッド女優のデボラ・カーを思い出すでしょう。最近はデボラ・フランソワとかがいるらしいですが、田舎娘丸出しで美人の範疇には入りませんね。

 スクリーンから美人女優が絶滅して久しいですが、ヘボン式ローマ字で知られるヘプバーンはやはり不滅です。ヘボン式で佐藤はSATO。女子バレーボールのリベロに抜擢された佐藤あり紗選手(宮城出身)は、掛け値なしの美人タイプ。本人が自覚してないから、蜜蝋のように磨きをかける必要がありますね。

    エフライム工房 平御幸
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新作スピーカー×2

2013-08-08 06:35:30 | スピーカー工作
 新設計のスピーカーを女性読者二人が作りました。ミニミカエルをベースとしていますが、それぞれ別のタイプです。

 新設計と謳(うた)っていますが、どちらかと言うと改作に近いものです。設計意図はバッフル交換にあります。使用予定のユニットが生産中止になったり、あるいは円高で高価になってしまったり、それでユニットを交換して使えるように設計変更したものです。とは言っても、ベースのミニミカエルの幅を広くしただけではダメで、市販ユニットの外寸などを考慮して、板取はギリギリになっています。

 まず、ミニミカエルの高さを300mmから450mmに変更したものですが、音道を構成する板は300mm高のミニミカエルと同じ、450mm×910mmから取っています。側板は300mm×910mm板から、450mm×910mmに変更していますが、コストアップはこの板の面積が増えただけになっています。ミニミカエルは余りが結構出ていたからです。今回は、ソニーのアクティヴスピーカーA50のユニットを使いましたが、上級機のA60のユニットならケルビムジュニアと同じユニットになります。A60のユニットはバイオセルロースマイカが全面に使われていますが、A50の方はセンターキャップだけです。


ホーンの折り返しが2回増えているが奥行きはミニミカエルと同じ


ユニットのパッキンにコルクをカットして用いる


一番大きなミカエルの前にある高さが半分のものが今回の新作ミニミカエル改

 このユニットは、アダム・カドモンに使ってみてイマイチだったので、今回は新設計の人柱用に使ってもらいました。A60はワンセット確保してあるので、バラせばユニットは取り出すことができます。ただ、A60のユニットはケルビムジュニアかアダム・カドモンに使いたいのが本音です。オークションで安く出ていればいいのですが、無理ならドイツのユニットでも大丈夫です。

 次に、ミニミカエルの幅を広くしてバッフル交換式に変更したものですが、こちらはラファエルの板取で余りが出るので、それを側板用に確保していたものを流用しました。音道は9mm厚で、側板だけが12mm厚なので、見た目が随分とどっしりして、試みのミカエルのお父さんのように感じるとか。こちらは音道がミニミカエルと変わらないので、音も大差はないと思います。


ミニミカエルワイド ユニットは台湾のタンバン
バッフルの幅が80mm。長さが134mmと大きすぎたので110mmに変更予定
 


ミニミカエルワイドの音道

 製作例のない新作を、女性読者が人柱として作るまでに腕を上げました。一つ作るとまた作りたくなる。それも難度の高いものを目指して。男性もうかうかしていられなくなりましたね。ただ、スピーカーに付けていた天使の名前が飽和して、何とか改とか分けがわからなくなってきたので、苦肉の策として、新作は預言者シリーズに改名しようかと考えています。

    エフライム工房 平御幸
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ユニットの受難

2013-05-27 21:37:15 | スピーカー工作
 ダービーは四方が丸く収まる良い結果でした。キズナは記念のダービーに最もふさわしい事を証明しました。ダービー予想で一番手で書いたように、この馬の魅力は瞬発力にあります。2着に負けたエピファネイアは、瞬発力で劣る父シンボリクリスエスの限界を見せましたね。

 ただ、ペースが遅く、超強力な先行馬がいなかったこともあり、タイム的にはやや不満です。昨年のダービーのほうがハードだったと思います。もっとも、昨年のようにダービーを最後に故障で休養というケースは少なくなるだろうから、その点では遅いタイムも歓迎です。

 皐月賞馬ロゴタイプは、距離適性もありますが、皐月賞がピークで、明らかに調子落ちでした。競馬ブックの写真でももっさり見えました。キズナは最もよく見えますから、競馬ブックの写真には説得力があります。ただ、写真への解説はピンボケですけど。内輪での贔屓目があるのでしょうね。

 さて、ダービーも来年が待ち遠しい新たな一年が始まります。僕もさっそくスピーカーの新設計に取り掛かりましたが、これは愛用しているユニットが手に入らなくなるユニット受難への対応でもあります。

 ミニミカエルの800番のタンバン。試みのミカエルの1インチなど、円安が原因なのかは分かりませんが、市場からもネット通販からも消えかかっています。それで、ミニミカエルと試みのミカエルの中間サイズを新設計して、今まで使ったことのないインフィニティのユニットを試すことにしました。ヘッツァーのお兄ちゃんに対抗して、試みのミカエルのお兄ちゃんです。

 しかし、いきなり新設計のキャビに使うのは怖いので、インフィニティの1インチは試みのミカエルに、2インチはアダム・カドモンに取り付けてみました。これらのユニットは、ボイスコイル径が大きく、バックロードで使える振動板面積はほとんどありません。エッジだけでホーンを駆動する感じです。



 以前に、金色の1.3インチを試みのミカエルに使った時と同じケースです。金色のユニットもエッジだけでホーン駆動でした。それでそこそこの音が出たので、今回も何とかなると踏んだのですが、誤算は1インチユニットの取り付け穴が25ミリ径しかなく、今までの28ミリ径~30ミリ径穴のバッフルが使えません。それで、ハンズに行って、アダム・カドモン用のバッフルと一緒にカットしてもらいました。2インチは43ミリ径穴です。

 結論から言えば、試みのミカエルもアダム・カドモンも、インフィニティのユニットでも大丈夫でした。ただ、能率が低く、特にアダム・カドモンはソニーのユニットに比べて1/4程度の音量です。アンプのボリュームを上げれば問題なしですが、最初は故障かと思ったほどです。

 1インチのユニットは、高域が伸びてトゥイーター的です。このユニットは50個単位で買ったので、縦長に複数個配置したトーンゾイレも設計してみようかと思っています。トーンゾイレは長岡先生も数多く設計し、独特の音場感があるそうです。テレビの横に置くのに良いかも。

 制作コストですが、試みのミカエルで7千円だったので、お兄ちゃんで8千円くらいだと思います。2インチのユニットは色々と使えるので、ユニットを豪華にすれば、その分はコストアップします。

    エフライム工房 平御幸
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アダム・カドモン 制作途中

2013-05-11 00:56:29 | スピーカー工作
下から二段目以外は未接着
一番上だけハタガネ一本で固定
その他ははめ込んだだけ





一応、交響曲もこなせるけど、バロックが最適
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地獄の超低音

2013-05-06 02:38:12 | スピーカー工作
 名古屋の試聴会で聴く、新作のスーパーウーファーに名前をつけていなかったので、あれこれ考えて「地獄の超低音」を意味するHells Subsonic。伊達や酔狂で付けているのではなく、ある意味、警告として付けているのです。

 カッバーラを安易に捉える人が多いですが、カッバーラは、人間が天への階段のどの位置にいるかを教えてくれるものなのです。例えば、頭が固い人はカッバーラの問題を解けません。子供のように柔らかくて素直でなくては解けないのです。

 頭が固い人は、自由と反対側の支配する方を向いているのです。もちろん、これはサタンの方に向いていることを意味します。創意工夫や臨機応変は自由ですから神に属します。ガルパンで、西住姉妹が自由と支配の、それぞれの代表的チームとして描かれているような感じです。

 カッバーラの生命の樹は、人間が登る天への階段で、小路のパスを上り、時には失敗して降りているのです。しかし、自分では常に登っていると錯覚するのが怖いところです。傍目から見ると、地獄に堕ちた人も、自分では神に近い所に登っていると思っているのです。では、どうしたら客観的に自分の足跡を見ることが出来るか?それが、僕が出すカッバーラの問題だったり、またスピーカー作りなのです。

 カッバーラと生命の樹については、飛鳥昭雄氏が詳しいので、知りたい人は彼の著書を参考にして欲しいのですが、飛鳥氏が言うように、高い所から堕ちると、地面を境にして対称形に位置する、地獄の死の樹の同じ場所に堕ちるのです。光り輝くルシファーは、神に近い最高階から堕ちたので、地獄の最も深い所に堕ちてしまったのです。こうなると、二度と這い上がることはできません。

 生命の樹を登っていて、そこから堕ちることは地獄行を意味するのです。一番下の階層から落ちれば、堕ちた先は地表に近い地獄です。ここからなら這い上がることも可能かもしれません。しかし、這い上がることが出来るのは、自分が地獄に堕ちたと自覚する人だけなのです。自分は修行して高いところにいると思っている傲慢な者は、絶対に這い上がることはできません。自分が特別扱いされているとか、自分が特別な教会に属しているとか、そのような自惚れがあれば、その人はもう既に地獄に堕ちているのです。

 さて、ここからは実際に起った現象です。僕はスーパーウーファーを設計しましたが、これは工人が初めて作る、作例のないものです。でも、長岡先生や僕の製作例を覚えていれば、ものすごく簡単に作れるものです。難度は低いはずです。

 しかし、僕が作るように命令した者は、板が届いてもすぐに作らず放置し、指摘されて慌てて作りました。そして、ことごとく設計意図と正反対の作り方をしたのです。

1.ユニット交換用に面積の小さい天板を取り外す設計→一番面積の広い側板をネジ止めして天板は接着

2.底板は床に密着→底板を床から浮かす

3.端子板を引っ込ませて、壁際で端子が邪魔にならない設計→端子板を使わないで端子剥き出し

4.内部配線は必要最小限→外せる側板に端子を付けたので無駄に長い

5.天板の穴をスリット式に交換できる設計→接着したのでスリット式は無理で発展性無し

6.吸音材は大量に使う→申し訳程度

7.効率的な補強材→側板を外すので補強材の効果無し

 このように真逆の作り方をしたので、怒られてからも「ユニットを交換したら側板を接着する」と、ユニットが二度と交換できないユニット殺しの言い訳をしたのです。これには流石にキレましたね。自分が真逆の事をしている自覚が全くないのです。

 地獄に堕ちた者は、人と正反対の主張をし、正反対の事をするようになります。政治なら民主党や社民党が自民党と正反対です。この、真逆こそが地獄度の物差しなのです。

 信仰を持っている人でも、自分が偉くなったと錯覚した者は、10分の1を収めなくなリ、教会の金を誤魔化したりするようになります。最後の晩餐の絵で、裏切り者のユダが金の入った巾着を握り締めている構図は有名です。ユダは、自分がイエスのそばにいた事から、自分も偉いと錯覚したのです。

 「絵を学んで上げますから、何をすればいいんですか」と上から目線で言われても教える気にもなりません。「これだけの授業料を払いますから、ぜひとも教えて下さい」と頭を下げられたら考えるかもしれません。高慢になった者は、ただで全てが手に入ると錯覚します。僕の目の前には、クロネコや郵パックの送り状が山のようになっています。平均千円としても驚くような金額です。皆は一対一だと思っているかもしれませんが、僕は何十人も相手にしているのです。これが何百人や何千人に増えても大丈夫なように、強固な組織を作る必要があります。でも、相応しくない者は除外しなくてはならないのです。

 堕ちた者は、堕ちる前の倍以上の労力を傾けないと元の位置に戻れないのです。まさに命がけで這い上がらなければならない。その警告のために、今回のスーパーウーファーは「地獄の超低音」と呼ばれるのです。冥府の神プルートーの咆哮になぞらえてPlutoでも良いのですが、これはもう少し大きなスーパーウーファーにこそ似つかわしいですね。

    エフライム工房 平御幸
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名古屋試聴会のお知らせと、アダム・カドモン零号機 概要

2013-04-24 09:35:09 | スピーカー工作
 一週間ぶりの更新です。サボっていたわけではなく、新型の汎用人型スピーカー『アダム・カドモン零号機』の設計に集中していたのです。頬はコケ、肝機能が低下して、昨晩はステーキ肉を二枚(合計194g)も食べて栄養補給。板取まで一応の完成です。

 最初の企画では、初夏に一番簡単なものと考えていましたが、設計するうちに進化してしまい、簡単なものをパスして進化型から始めることになりました。しかし、このスピーカーは集大成に位置するものとして、工人の技能試験に使うことも想定していました。一人で作り上げたら、『出エジプト記』35-30にある、契約の箱を作った工人、すなわちユダ族のベザレルと、ダン族のアホリアブの称号を与えるものです。

 この称号はライセンスであり、やる気があれば僕が設計したスピーカーの改変と販売が自由になります。そして究極的には、不思議な力を発揮するスピーカーの自主設計ができるようになることです。そうすれば、僕もスピーカー設計から隠居(引退ではない)できます。これから古代史で忙しくなりますから。

 ということで、SNSで発表した設計図を公開します。とは言っても、寸法は省略してあります。これはライセンスに直結するので公開できないのです。また間に合えば、5月に名古屋の画廊若林で開催する、エフライム工房作品展(5月18日、土曜~5月19日、日曜 11:00 am~18:00 pm)でお披露目する事になります。


右クリックで画像を表示

 名古屋での試聴会は三度目ですが、今回は画廊を借りての土日開催となります。昨年までは一日で慌ただしかったのですが、土日ということで来られる方も楽になります。また、昨年までと違って、僕の絵画も飾るので、ピエタの本物も展示することになります。画廊ですから、工人や読者の作品も名前入りでの展示となります。

 今年のスピーカーは新作が少なく、作らせているスーパーウーファーではインパクトがありません。それで、汎用人型スピーカーのアダム・カドモン零号機で盛り上げようと企んだのです。今回は試作的な意味もあるので、ユニットも5センチと小さく、バックロードホーンというより、共鳴管や音響迷路的な動作になると思います。低音よりは、不思議な音場感が出ると予想されます。こればかりは聴いてみないと分かりません。

 なお、ゆっくりと作っている暇はないので、各地で分散工法を実施し、直前に持ち寄って最終的な組立になるように手配しています。各自が分担するので一週間で出来上がりますね。

    エフライム工房 平御幸
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新型、薄型バックロードホーン

2013-03-13 00:44:28 | スピーカー工作
 誕生日のプレゼントに貰ったカートリッジですが、せっかくだから、町田のLPレコード屋でLPの洗浄をしてもらってから聴きたいと思います。洗浄代は1枚200円です。

 それで、前にパソコンに取り込んだ、『ヴェトナムの音楽』と『カリオペ ワンポイント録音の魅惑』も全面的にやり直すことにしました。前のは、カートリッジも音の甘いMM型で、イコライザーもソニーのプリメインTA-F222ESJ内蔵でした。今度は、CR型イコライザーの傑作、デンオンPRA2000を使い、MC型カートリッジの性能を引き出すつもりです。

 録音ついでに、カリオペに収録されていた『サン=サーンスの白鳥』も、演奏者のアンドレ・ナヴァラのLPが手に入ったので、LP一枚分をパソコンに取り込みたいと思います。あとは、テラーク盤のストラヴィンスキー『火の鳥』も予定しています。

 さて、いよいよワールドが始まりますが、昨年は女性読者に作らせた試みのミカエルの失敗数だけ真央ちゃんにミスが出て惨敗。今年は、直前に試みのミカエルを作った読者は一人だけですが、リベンジで作りなおした人も多く、それが四大陸に結果として表れました。

 ワールド直前としての今回は、薄型というか横型というか、新しい設計で中小の二つを設計しました。中型は8センチユニット、小型は5センチユニットです。作るのは女性読者ですが、誰も作っていない処女制作を任すのは初めてだったので、出来上がったら命名権を与えると発破をかけました。条件は天使の名前です。天使は二人で行動するので、ステレオの2本にハマるのです。

 最初に出来たのは、8センチユニットを使った中型で、読者はラファエルと命名しました。真央ちゃんのアメリカでのコーチと同じです。ステップからのトリプルアクセルが懐かしい。


8センチ薄型バックロードホーン ラファエル
高380ミリ 幅350ミリ 奥行き104ミリ


 そして直前になって、昨晩に小さい方を作っていた読者から完成の報告。まだ名前は付けていませんが、板が反っていたので心配していたものです。失敗したらサルコウが抜けると、猿公も木から落ちると諺を出して叱咤したのですが、細かい所に自信が無さそうな。その割にはよくできているので、おそらくは合格だろうと思います。


5センチ薄型バックロードホーン ラファエルミニ
高285ミリ 幅262ミリ 奥行き68ミリ


 女神の方ですが、相変わらずツンデレで、昨日のレジは僕が密かにキム・ヨナと呼んでいる方に当たりました。ジュニアの頃に似ているのです orz。ワールド前年に勝った選手は本番で駄目なケースが多いですが、クワンやスルツカヤの時代と違って露骨な買収の時代ですから、ジンクスも当てはまらないかもですね。

 とにかく、男女とも来年の3枠取りが目標なので、それを踏まえた戦い方が優先です。韓国選手が出るので見たくもないですが、心休まらない週末になりそうです。

    エフライム工房 平御幸
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三菱PW125 バスレフ

2013-03-04 20:07:50 | スピーカー工作
 2日の土曜日に、いつものパン屋さんで並んでいたら責任者に名前を呼ばれ、丁寧に対応されながらレジの端に案内されました。何事かと思ったら、「カルトン、えーとカルトンは何処だ」と親父さんの独り言。隣のレジでは女神がすました顔をしています。

 ということで、この謎かけに一晩考えましたが、3日の昨日は印刷所から送られてきた梱包そのままで、簡易カルトンにピエタを3枚入れた状態で持って行きました。生憎混雑していたので、前と同じ端のレジだったので、死角になる所に忘れたふりして置いて来ました。1枚は女神、1枚は女神の相談役、1枚は責任者の男性にプレゼントですよ。

 今日は、この前の20センチバスレフの反対側にある、スーパーウーファー兼用ダブルバスレフの箱に、三菱の放送局モニターのウーファーPW125を入れてみました。30センチ口径ですから、取り付けるのも一苦労。


隣の20cmバックロードホーンが小さく見える

 キャビは中仕切りのダクトを取り除き、220ミリ×220ミリの角穴だけが残りました。板の厚みがダクトとして働けば、中仕切りのダクトfd1=190Hz、下のダクトfd2=39Hzで動作します。でも、設計ソフトのインピーダンス特性では、普通のバスレフのように下のダクトだけが機能しているようです。

 トゥイーターに、大型のオンキョー TW1500Aを、10μFのバイポーラコンデンサーで低域をカットして取り付けてみました。トゥイーターは2KHzでクロス、ウーファーはスルーで使って1.5KHzなので、1KHzから2KHzにかけての繋がりはいまいちです。能率はウーファーは97dBで、トゥイーターは102dBなので、本当はアッテネーターでトゥイーターのレベルを下げる必要があります。面倒なのでこのまま試聴。

 さすがに30センチ口径のウーファーは目覚めが悪く、30分はボケたままでした。もともと、このユニットはメカニカルフィルターと言って、ボイスコイルと振動板を特殊な接着をしています。ネットワークのコイルを使わなくても、自然に1.5KHzから上は出ないのです。ですから、大型のフルレンジとして考えた方が良いのですが、高域が伸びていないので、下から使えるトゥイーターは必要です。

 このユニットは、NHKの技術研究所と三菱電機が共同開発したもので、デンオンのMC型カートリッジDL103と共に、どこの放送局にも置かれていたものでした。今回使用するのは中古ではなく、僕が20センチのPW201と間違って未使用品を安く落札したものです。届いてからあまりの大きさにびっくり。

 オンキョー TW1500Aを取り付けての試聴ですが、全体に柔らかく刺激的な音は出ません。ゆったりとして雰囲気があって、それでいてここぞという時には30センチの威力を感じさせます。ダクトが小さめなので低音はブンブンとは出ませんが、下は30Hzまでは出ると思います。バックロードホーンのような叩き付ける豪快さや切れ込みはありませんが、長時間聴いても疲れない音は魅力的です。

 それから、オークションでレコードプレーヤーのアーム他を落札したのですが、何と出品者は日本に住んでいるロシア人のようです。モスクワ放送交響楽団の演奏者に同じ名前があり、僕の持っているフェドセーエフ指揮のダッタン人の踊りでソロを吹いているはずです。出品者は家族でしょうか。

 実は、弥生賞を勝ったカミノタサハラのカミノはスペイン語の「ストリート」ですが、誕生会はスペイン料理と決まっていたのです。2着のミヤジタイガのタイガはロシアの森林で、まさかロシア人の、しかも何度も書いているモスクワ放送交響楽団に同名の人がいる出品者から落札とは、実に奇遇です。

 なお、眠り薬代わりにウオッカを飲んでいたのですが、何と韓国で製造されていました orz。慌てて残りは捨てましたが、実質的に二択なので、韓一君が股間を燃やしたスピリタスしか残る選択の余地はありません。ということで、また禁酒しています。

    エフライム工房 平御幸
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20センチ3ウェイバスレフ

2013-03-01 19:15:34 | スピーカー工作
 恒例の、名古屋での試聴会に向けて、新設計の20センチ3ウェイバスレフを仮箱に入れてみました。以前に作った、スーパーウーファー&ダブルバスレフ兼用キャビネットの登場です。

 このキャビネットをダブルバスレフで使った時は、フォステクスのUP203Sというフルレンジ用に取り付け穴を開けたのですが、今回はそのまま流用出来ます。というのも、今回使うSLE20Wという銘機は内付が基本ですが、外付けで使う場合はUP203Sと同じ213ミリ径なのです。もっとも、最初からSLE20WやFW220などの、同じ径で使えるユニットは想定してはいたのですが。

 SLE20Wは、エッジレスという構造が特徴で、コーンの振幅を阻害するエッジがないので、極めて歪の少ない動作が期待出来ます。しかも、使っているマグネットは高級なアルニコで、アルニコの低歪で自然な音に慣れると、大型のフェライトマグネットを使ったユニットに不満を覚えることもあります。





 仮箱はダブルバスレフなので、低音がモリモリ出るかといえばそうではなく、むしろ少し引っ込む感じの奥行きの深い音場になります。チェロはとても上品で、概してバロックなどの小編成向きですね。ただ、今回用いた東芝のスコーカーは極めて硬いので、音がほぐれるまで時間がかかりそうです。そういう意味ではつながりがよくありません。

 また、トゥイーターもハードですが、片チャンネルのネットワークが断線しているみたいで、音量を絞るアッテネーターもノイズが出ます。長いコードを引きずり回した変なつなぎ方をしたせいか、アンプも発振しているようなピーという連続音が軽くでます。

 SLE20Wはとっくの昔に廃番で、今回のものはロサンゼルスから取り寄せた未使用品です。そんなに値段は上がっていませんが、送料がかさむので入手には勇気がいります。でも、エッジレスでアルニコというユニットは他にないので、もう一組欲しい気持ちもありますね。ただ、資料もないのでネットワークも手探りは覚悟です。ケチに徹した長岡先生は一度も使ってないと記憶します。

 今日は女神が機嫌よく、重たい思いをしてピエタの原画を額に入れて見せびらかしに行った甲斐がありました。実は、本厚木ミロードは改装で、1階のミスドも中華料理の東秀も今月限りでなくなってしまいます。油を売るのに適したミスドが無くなるのは痛いですが、本厚木はこれから発展するのだと思います。安倍総裁も12月の選挙の応援で、薬関係の企業が来ると言ってましたし。

 と、ここまで書いて、ピーという音は光学マウスのノイズと判明。やはり原始的なPS/2マウスが一番良いです。

    エフライム工房 平御幸
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