温泉に入りに長野まで行ってきました。
今回の目的地は、今年最も注目の観光地と言ってよいでしょう、真田家ゆかりの信州上田です。
東京駅9:44発の「はくたか557号」で上田に向かいます。
「はくたか」に乗車するのは昨年1月以来、そのときはまだ在来線の特急でした。北陸新幹線が金沢まで開業してから、乗車するのは初めてです。もっとも、長野行だった時代にも軽井沢まで一回乗ったことがあるだけですが。
金沢からの「かがやき502号」が到着、折り返し「はくたか557号」になります。
隣のホームの「かがやき507号」と一瞬だけ並びます。
この日は金曜日ですが乗客のほとんどが観光客のようで、指定席は満席、まだまだ北陸方面の人気は高いようです。ちなみに、スキー客の姿はほとんど見かけませんでした。
高崎で早くも数少ないビジネス客をはじめ何人かが下車し、軽井沢も外国人風の観光客が下車し、佐久平でも少しずつ下車し、東京から約1時間30分、11:10に上田に到着。
上田は東信地区の中心都市で、長野県では長野、松本に続く第三の規模の市になります。古くから養蚕が盛んな地域で、信州大学の繊維学部が上田にあります。国公立大学で繊維学部があったのは京都工繊大、東京農工大の三大学しかありませんが、繊維学部として残っているのは信州大だけです。
新幹線開業時に在来線は第三セクター「しなの鉄道」になりました。その関係で改札口は完全に分かれており、駅前ロータリーのある「お城口」側は新幹線の改札しかありません。
しなの鉄道と上田電鉄は階段を登った高架上に改札があり、直接乗り換えることはできません。
今日は晴天で風もなく比較的穏やかな天気ですが、少し前にはだいぶ雪が降ったようで、道端にはところどころ雪が積み上げられており、日陰ではまだ凍結したところも残っていました。
まずは上田の中心部を散策することにします。
上田の中心部は千曲川と山岳地帯の間に横長に広がっており、それほど広くはないので、徒歩でも十分に回ることができます。
上田駅前から北に伸びるメインの通りを歩きます。緩やかな上り坂が続く道で、交通量も多いです。
街中は予想通り六文銭であふれていますが、平日ということもあり観光客はあまり見かけません。
途中に中央2という大きな交差点があり、この先は旧北國街道になります。
上田は真田昌幸の築いた上田城の城下町として発展し、その後北國街道が上田の街を通ることになります。すでに形成された市街地に街道を通したからなのか、防御上の理由なのかはわかりませんが、北國街道は上田の町中で何度も曲がる構造になっています。
道路が平坦になると中央3の交差点、ここで旧北國街道は西に曲がり、すぐにまた北に向かいます。ここは柳町といって、旧街道の面影が残されており、上田の観光地の一つとなっています。
200m程度の間に、山をバックにして雰囲気のある街並みが続きます。
この辺で昼食をとることにします。
なかなか魅力的な店が何件かありますが、今回は東御市にある「蓮見ワイナリー」のショップに入ることにしました。
一階がショップとワインの飲めるカウンター、二階がテーブル席になっています。二階は12席の小さな店です。
ランチメニューは、信州の恵みたっぷり ワンプレートランチの一つだけです。
手の込んだ料理で味はなかなか、意外にボリュームがあります。パンは焼きたてで、ふわふわです。
ワイナリー直営ショップなので、当然ワインも注文します。
赤がメルロー、白はこのショップでしか飲むことができないという、シャルドネのスパアークリングです。多少濁っているのは澱が混ざっていているためで、見た目あまり発泡していませんが飲むとしっかり炭酸が効いています。
ここのワインははじめて飲みますが、酸味が強く、かなりフレッシュな印象です。メルローも結構フレッシュな感じがあり、なかなかおいしいです。
デザートは信州リンゴのタルト。余計な味がなく、タルトの皮も固すぎず、おいしいです。
気に入ったので、ここでワインを購入しました。龍眼の白。これも非常にフレッシュで酸の効いたワインです。
あとはジャムを購入しました。
信州産ふじりんごをメルローで煮込んだジャムと、地元産あんずをシャルドネで煮込んだジャムです。
昼食で満足したので、次は上田城址に向かいます。
<その2に続く>