お萌えば遠くに来たもんだ!

感想<映画・TV・書籍・マンガ>については、鑑賞後のネタバレを含んでいます。

スターダスト

2007-11-24 | 映画2006・2007
観てきました。
<日劇PLEX>

監督:マシュー・ヴォーン
原作:ニール・ゲイマン 『スターダスト』(角川文庫刊)チャールズ・ヴェス (イラスト)
脚本:マシュー・ヴォーン ジェーン・ゴールドマン

イングランドの片田舎のウォール村には決して越えてはならない壁があった。村の若者ダンスタンはある夜、壁の番人を振り切ってその外へ飛び出す。そこは魔法の国“ストームホールド”。ダンストンはそこで知り合った女性と一夜を過ごす。村へ戻ったダンストンの元に、9ヶ月後、一人の赤ん坊が届けられた。その子供トリスタンが18歳になった時、新たな冒険の扉が開く・・・。

面白かった!
観ている間中ずっと楽しい気分でした。
ドコがそんなに面白かったのか、上手く言葉に出来ないのですが。
言ってしまえばオーソドックスなファンタジー、冴えない青年のサクセスストーリーなワケで。性に合う、とでも言うしかないのですが、世界観、ストーリー、全てが気に入ってしまったのです。
中でも一番のお気に入りは王子達の亡霊。権力という妄執に取り憑かれていた彼らが、お互いの策略によって命を落とした瞬間に、憑き物が落ちたようにあっさりした性格の亡霊=傍観者になってしまうのが何とも言えずツボでした。普通の物語なら、死してなお諦めきれずに怨霊になる、ってのが定番な気がしますが、あまりにあっさりしたその変わりようが、シニカルなスパイスになっていて、彼らが出て来る度に心の中で拍手してました。

全てが気に入ったこの映画ですが、惜しむらくはイヴェインよりヴィクトリアの方が可愛く見えてしまったコト。まあ、この映画の真のヒロインは、誰が何と言おうとキャプテン・シェイクスピアなワケですが。

90点

公式サイト



スターダスト (角川文庫 (ケ7-1))
ニール・ゲイマン,金原 瑞人,野沢 佳織
角川書店

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