仁淀川日記
土佐を流れる清流・仁淀川や、高知の自然、身の回りのできごと、日常の風景を写真で紹介




早いもので12月になってしまいました。平年並みの気温とのことですが、急に寒くなりました。
さて先日、清滝寺に登ったときに椎の実を拾ってきましたが、近くの神社に行ってみると地面一杯に椎の実が落ちていました。


(椎の実/こっちはドングリ)

この境内には大きな椎の木があって、子どものころはよく拾ったものです。しかし最近は訪れる人も少なく、ましてや椎を拾うなんてこともありません。
そこに立っているとぱらぱらと落ちる音が聞こえます。足の踏み場もないというと大げさですが、箒でかき集めることができるほどです。またまた袋を出して拾ってきましたが、あっという間に一杯になります。帰ってから水につけ、浮いてものをすててざるにあげておきました。


(このセンリョウは自生です)

と言うことで先日、清滝寺で拾ってきたものを先に煎ってみました。
土鍋が良いと聞いたような気もするのですが、中華鍋でゆっくりと煎ってみました。蓋をしてころころと動かしていると、香ばしい匂いがあがってきます。蓋を取ってみると色も茶色に変わり、殻も少し、開いています。


(左は自然薯/右はクコの実)

さっそくに熱いものを食べてみましたが、ほんのりと甘く、懐かしい味です。
子どものころ、甘栗と一緒に椎の実の売っていました。高知市の中心街・帯屋町の通りにも露天で売っていたようで、茶色の紙袋に入れたものを買ってもらいました。その時の椎の実はすごく大きかったような記憶があるのですが多分、今と変わらない大きさなのでしょう。子どものころの記憶は、そのときの自分の身体の大きさが基準になっているようで、例えばかつて歩いた道路や、古い小学校の校庭など、こんなに狭かったのかと驚くことがあります。

コメント ( 2 ) | Trackback ( )



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コメント
 
 
 
椎の実 (k.oto)
2006-12-04 16:48:09
久しく口にしてないですね。学生時代を大阪で過ごしたのですが、御堂筋で初冬の夜、椎売りがいて買って食べたことがありますが、多分それ以来口にしていないように思います。子どもの頃はよく椎拾いに行きました。東京では椎を売っているのには出会った事がありません。
昨年はブナが豊作でしたので、野沢温泉村のブナ林で沢山(といっても、片手の手の平に山盛り程度)拾ってこれを炒って食しました。椎の実とは形が異なりますが、味的には木の実で似ています。椎のみと違ってブナの実はやや油分があります。小さくて椎のように丸くないので、殻を取るのもたいへんです。
 
 
 
シイ (aigen)
2006-12-04 21:47:53
>k.otoさん
私も久しぶりに食べました。
その昔、椎の実は煎ったものを紙袋に入れて、土の瓶にいれて保温していたように思います。ちょうど焼き芋の壺のような感じです。
そのほかほかしたものをポケットに入れて、ひとつずつ取り出しては殻を割りながら食べたものです。冬の寒さのなかでは懐炉の代わりだったようです。
 
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