本日の茶花
海桐花(とべら)と薬師草
唐銅水瓶形花入れ
海桐花(とべら)と薬師草
唐銅水瓶形花入れ
千歳盆点前
このお点前は、先々代のお家元・裏千家十四世淡々斎宗匠の還暦のお祝いに
嘉代子夫人が考案され、お好みになったお点前です。
蓋付きのお盆の中に、お棗やお茶碗などお点前に必要なものを入れて持ち出し、
お客様の前で、蓋の上に順々にお道具を出してお点前をします。
美しい敷古帛紗を用いるなど、お道具のあしらいなどが優しくエレガントな雰囲気も
感じられるお点前です。
一番簡単な「盆略点前」を応用したお点前で、気軽に事務所や会議室の机上で
楽しむことができます。家庭でも、親しいお友達や家族と会話を楽しみながらの
お点前も温かい雰囲気でいいですね。
*気軽にできるお点前ですが、本格的なお茶席でも通用するお点前です。
千歳盆の命名
淡々斎宗匠の還暦のお祝いに詠まれた嘉代子夫人の「千歳万て 可わらぬ以ろの 耳は乃松
幾美可与者ひ裳 かくこ所 阿羅奈舞」ー千歳までもお元気でという御歌からの命名とのことです。
素敵な御歌ですね。清香院様(嘉代子夫人)のお優しさが伝わってくるようです。
目標あるお稽古
この4月よりお稽古を始められたアイさんが、今このお点前のお稽古中です。
家にある物を使って、気軽にお友達をおもてなししたい、というのが目標です。
炉の時期ですが、その目標に向かって盆略点前と千歳盆をまずマスターしようと頑張っています。
盆略点前はもう90%、千歳盆のお点前も80%の出来具合になりました。
千歳盆は無くても、家にある茶櫃(ちゃびつ)を使って、他のお道具もあり合わせの物でいいですし、
取りあえず、極々親しい方をお客様に頼んで、お稽古のつもりでお茶会やってみたら?などと促せるほどに。
目標がはっきりしているので、心のふらつきが無くいつも変わらぬ態度で黙々とお稽古されます。
その心映えなら、お友達と楽しくおしゃべりしながらのお茶会は、そう遠くない内に実現することでしょう。
楽しい様子が目に浮かぶようです。楽しみ♪楽しみ♪