私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

庭の住人たち

2014年04月07日 | 花便り
              ひとりしずか(一人静)


                 優しく素敵な名前ですね。しかも上品です。
                 茎がまっすぐに伸びて、その上に四枚の葉、そしてその中から
                 白い穂状の花が伸びてきます。
                 草丈は低いのですが、端正な雰囲気なので、存在感があります。


                 暑さ、寒さに強く、肥料もほとんどいりません。
                 半日陰で排水のよいところを好みます。
                 乾燥を嫌うので、水やりを忘れないで下さいね。

                 籠や竹の花入に、さりげなく入れるのがいいですね。






              ヒマラヤ雪の下


                 別名の桜鏡(さくらかがみ)も素敵ですね。
                 名前を聞いただけで、どんなに美しい花なのかと興味をそそられます。


                 名前の示す通り、ヒマラヤが原産です。
                 三月から四月に赤味を帯びた茎を伸ばして、薄紅色の水花を
                 たくさんつけます。(白もある)


                 ひとつひとつの花もとても可愛らしく、雪柳と合わせるとよく似合います。
                 何か物語が出来そうな感じです。

                 葉や花が小さいものなら、根をつけたまま花入れに入れると長持ちします。
                 全国どこでも育ち、日当たり排水のよいところを好みます。
                 半日陰でも大丈夫です。

                 窓のあいた花入から、のぞかせるように入れるとチャーミングです。






               にりんそう(二輪草)


                  二輪草といえば、川中美幸の歌がありますね。

                  ♪あなた おまえ 呼んで呼ばれて 寄り添って
                   優しく 私をいたわって 好きで一緒になった仲
                   けんかしたって 背中合わせの ぬくもりが
                   通う心 二人は二人は 二輪草♪


                  この歌のとおり、一茎に二輪の花を咲かせます。
                  今年は一輪咲いて、もう一輪はまだ蕾です。


                  東京都板橋区の区の花だそうですね。
                  その観光キャラクターは“りんりんちゃん”とのこと。
                  可愛い名前をつけてもらったものですね。

                  夏は茎や葉は枯れて休眠しますが、休眠中も水やりはしてあげてね。






                やぶさんざし(藪山査子)


                   別名は木鵯上戸(きひよどりじょうご)。
                   黄緑色の小さな小さな花です。

                   藪に生えて、果実がバラ科の“サンザシ”に似ているので、
                   “ヤブサンザシ”といいます。


                   花は小さくて目立ちませんが、葉が美しいのと枝ぶりが良いので、
                   “ヒマラヤ雪ノ下”や〝赤系の椿”などと合わせると、
                   渋い感じで引き立ちます。

                   秋には果実が赤くなりきれいです。
                   伊賀や信楽などのゴツゴツした感じの花入に合いそうです。
コメント (2)
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