私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

春薫る  桜鯛御前

2014年04月20日 | 各地の旨いもん


                       今日はリッチにホテルの和食に舌鼓を打った。
                       50×70cmもあろうか、まるで机のような大きさのお膳にびっくりし、
                       さらにこれでもかと並んだ器の数々に目が泳いでしまった。

                       これだけの料理を食べきれるだろうか、まずその不安がよぎったが、
                       いざ箸をつけてしまうと、「これも美味しい」「こっちも美味しい」と
                       次々となくなっていくのだった。
                       そして気が付くと、きれいに完食していた。


                       この桜鯛御膳の名が示す通り、主役は桜鯛である。
                       「桜鯛」とはまた本当に美しいの名だ。

                       春、桜が咲く頃に、産卵のため内海の浅瀬にやってくる真鯛のことだが、
                       その名ひとつとっても、日本人の感性は素晴らしいものだと感心する。
                       目で楽しみ、舌で楽しみ、至福の時を過ごした。

                            前菜  彩り前菜盛合せ
                            造里  三種盛 [桜鯛 鰆(さわら) 烏賊(いか)]
                            焼物  菜種焼き 牛窓産蛸酢
                            蒸物  若竹蒸し 蛤
                            油物  海老、野菜天婦羅
                            桜鯛茶漬け
                            漬物四種盛





                       これは桜鯛御膳のあとのデザートだ。
                       小さいガラスのカップに、底からプリン、あずき、葛、その上にイチゴと
                       伊予かんが盛りつけられていた。
                       その小さなサイズのデザートは、膨れたお腹ににくらしいくらいちょうどよい
                       量だった。
                       小さいからこそキラリと光るデザートであった。


コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする