江別創造舎

活動コンセプト
「個が生き、個が活かされる地域(マチ)づくり」
「地域が生き、地域が活かされる人(ヒト)づくり」

江別開村50周年記念式典開催

2009年04月19日 | 歴史・文化
 昭和3(1928)年、6月30日午前10時、江別小学校校庭を会場に「江別開村50周年記念式」が行われました。
  
 吉原兵次郎町長は、式辞で開村以降の町発展の経過と現状に触れた後、今後の決意を以下のとおり述べました。「本町発展の状況は、洵に隔世の感ありと雖も、前途は遼遠にして尚幾多の施設経営を要す。之を既往に稽み(かんがみ)、現在に徴し将来を推さざるべからず。宜しく町民一致共同し、農工商に最工場に最善の改良を加へ 円滑な自治の進展に努め、真に理想郷たらしめんことを期せずんやあらず。」

 なお、町長式辞に先立ち、自治開村功労者として名越源五郎ほかが表彰されました。そのほか、開村功労者、自治功労者、勤続篤行者、節婦、孝子の表彰も行われました。そして、式後正午から同所において祝賀会が催され、踊り、唄、花火などの余興が繰り広げられました。前後して、江別小学校児童の簱行列、町内若連中による仮装行列、花車、夜には活動写真、仕掛け花火が華を添えました。それに、飛鳥山競馬場で第一回地方競馬が開催されるなど、町は祝祭気分に溢れていました。その他、主な開村記念事業として行われたのは、下記のとおりです。
6月3日    開村記念碑の建立=江別神社境外地
6月3日~5日 教育衛生統計展覧会=江別小学校
6月4日    敬老会(80歳以上、69名の参加)=江別小学校

 また、昭和3(1928)年11月、昭和天皇即位大礼があり、全国の道府県市町村においても奉祝事業が行われました。
 内務省調査による各府県の奉祝事業は、(1)御真影奉安殿の設置、(2)記念植林及び植樹、が大半で、そのほか(3)小学校、村役場、公会堂の改築、新築、(4)神社の改築、(5)耕地整理および用水路の改修、(6)医師産婆の招聘、(7)ガソリンポンプの購入、(8)電燈の設置、など実用的なものが多くありました。事業規模は、大は50万円、小は4円とそれぞれでした。

註:江別相部務「新江別市史」430-431頁.
写真:写真7-15「開村50年記念の日 町の有志」
 同上書430頁掲載写真を撮影掲載いたしております。
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