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一枚の繪

2013-12-11 22:30:00 | 美術
ゴッホの代表作のひとつ「星月夜 (The starry night)」を鑑賞するなら、ニューヨーク近代美術館(MOMA The Museum of Modern Art)へ行かねばなりません。


2004年11月20日に総工費900億円を費やして再オープンした。正面に見える新館の増築と全面的な改修は、日本人建築家・谷口吉生の設計による。

地下鉄なら、E/V線 の「5th Ave-53rd St」で下車して徒歩数分。MOMAの開館時間は 10:30am~5:30pm です。ただし金曜日だけは 8:00pm までに延長され、また、4:00pm 以降に入館すれば、通常大人25ドル(2,550円)の料金が無料になります。休館日は火曜日です。


MOMAのレストランで供される「MOMAサンデー」。あまり、おすすめ、ではなさそうです。食事や喫茶なら、近くのヒルトン・ホテル(New York Hilton Midtown)が無難です。

1889年、アルルで共同生活をしていた親友ゴーギャンと衝突して、発作的に左耳を切り落とした事件の後、ゴッホはサン=レミの精神病院に向かいました。この聖ポール療養院の病室で、ゴッホはその短い生涯の晩年となる一年を過ごします。

サン=レミの町は、占星術師ノストラダムスの生地としても知られ、聖ポール療養院はいまも診療を続けていて、ゴッホの病室もそのままに保存され、公開されているそうです。


「自画像」(1889)  昔は、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホと表記したはずですが、今は、フィンセント・ファン・ゴッホ でした。なじめない。

ゴッホのサン=レミ時代と区切られるほど、後に傑作とされた主要作品をゴッホはこの病院で次々に描きました。「星月夜(ほしづきよ)」も、病室で描かれた作品で、星月夜の下、糸杉の向こうの村は、ゴッホの病室の窓から見えた風景といわれます。

ときにゴッホ36歳、拳銃自殺を遂げるほぼ1年前でした。「星月夜」も、発表される当てもなく、ただ病人が描いた絵に過ぎませんでした。

精神病院の窓から、ゴッホが糸杉やオリーブの木を凝視していた1889年。パリでは、エッフェル塔が落成し、パリ万国博覧会が開催され、ムーラン・ルージュが開業します。世紀末の爛熟から20世紀へ期待が満ちた、華やかな時代でした。

日本では明治22年。この年、大日本帝国憲法、皇室典範、 衆議院議員選挙法が公布され、この頃から万歳三唱が始まったとされます。東海道線の新橋~神戸間が開通し、歌舞伎座も開場します。この年生まれには、陸軍軍人の石原莞爾、小説家の内田百蝓¬缶邉弸遏∋躾佑亮疾減埓韻覆匹?い泙后

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