コタツ評論

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今夜は、ジュリー・ロンドン

2018-02-04 23:16:00 | 音楽
その昔、日本の家庭の居間に、家具調のステレオセットが鎮座し、本棚には読みもしない日本文学全集や百科大辞典が並んでいた60年代。労音に動員された労働者がリヒテルで舟をこいでいた時代。ジャズといえばこの人の歌がよく聴かれていました。

ご覧のようなエレガントな美形であるがために、たいして上手くもない美人歌手という残念な評価にご本人も甘んじていた節があります。いつの時代も目利きというのは少ないもので、この人の亜流はその後、サウザン・ハスキーボイスくらい出ましたが、彼女の魅力を越える人はいませんでした。

まずは彼女の代表曲、クライミー・ア・リバーから。

JULIE LONDON - CRY ME A RIVER



「あなたと夜と音楽と」という素晴らしい邦題です。直訳じゃないかって? 「音楽と」が非凡なんです。

Julie London - You And The Night And The Music
https://www.youtube.com/watch?v=KJUe0FIItVI

ヘレン・メリルの歌で有名ですが、あれはクリフォード・ブラウンのトランペットが主役であって、ジュリー・ロンドンもよいです。

Julie London - You'd Be So Nice To Come Home To
https://www.youtube.com/watch?v=fDgtwJ_-wRc

トニベネ以外では、この「想い出のサンフランシスコ」が白眉でしょう。

JULIE LONDON I Left My Heart I San Francisco
https://www.youtube.com/watch?v=R50i9-Qy1z8

日本では江利チエミが歌っていました。負けずにキュートです。

Julie London  Come On-A My House
https://www.youtube.com/watch?v=6WtYbGAmSYc

最近ではダイアナ・クラールが彼女の後継者だというコメントを読んで、なるほどなあと思いました。

Julie London - 'Round Midnight (HQ) 1960
https://www.youtube.com/watch?v=z23I8WYB__c

(敬称略)

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