１０日におこなわれた今年のノーベル平和賞の授賞式に、中国政府は、獄中にある受賞者の劉暁波氏だけでなく家族の出席も認めなかった。受賞者と親族が不在の授賞式は、１９３５年の受賞者でナチス政権の収容所にいたドイツ人平和活動家、カール・フォン・オシエツキー氏以来７５年ぶりだという。中国政府は今回、自国民への規制だけでなく、各国政府代表の出席ボイコットも呼びかけた。その行動は常軌を逸していると言わねばならな . . . 本文を読む
昨日（12月9日）、「アフガニスタン人ジャーナリスト緊急来日―アフガンの今を知る大阪学習会―」の催しがあり、７日にイラクから戻ったばかりの西谷文和さんに会った。本催しの報告は、またの機会にして、今日は、11月30日よりイラク北部を訪問し、イラク戦争で辛い日々を送っている人々に、たとえ一瞬でも笑いを取り戻してほしいと、健気に頑張る“国境なき芸能団”のことを報告したい。
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メキシコで開催中の国連気候変動枠組み条約第１６回締約国会議（ＣＯＰ１６）は８日午前（日本時間９日）全体会合を開き、事務レベルの実質的な交渉を行っている作業部会の議長提案を各国に示した。各国は一斉に提案の検証に入ったが、温室効果ガスの削減策など先進国、途上国の対立点でいまだに両論併記の記述が目立ち、合意への道筋は依然不透明だ（時事通信2010/12/09）。
「地球の温暖化対策は本当にどれくらい急 . . . 本文を読む
民主党の税制改正プロジェクトチーム（中野寛成座長）は、12月6日、政府に対し、法人税の実効税率引き下げを求め、消費税を含む税制の抜本改革について「一刻も早く着手すべきである」と、消費税増税を迫る要望・提言を提出した。消費税増税については、周知のように、社会保障の財源として最も相応しくないとか、法人税の減税に使われるのは、もってのほかだいう批判はすでに広く行われている。しかし、消費税はそもそも悪魔の . . . 本文を読む
諫早湾干拓事業について、福岡高裁は、再び国に対して潮受け堤防排水門の開門を命じた。閉め切りから１３年、政府は四の五の言わないで今度こそ開門調査をやるべきだ。いまや、内政でも外交でも官僚に取り込まれ、自民党以上に反国民的政権となった菅政権は、開門の公約も投げ捨て、この判決にさえ背を向けるのだろうか。 . . . 本文を読む
高遠菜穂子さんや志葉玲さんらの奮闘が国会をも動かし始めたようだ。民主、共産、社民３党などの国会議員１８人が２日、イラク戦争を支持した政府の判断を検証するための議員連盟を結成し、衆院議員会館で設立総会を開いた。会長に民主党の斎藤勁国対委員長代理を選出。英政府のイラク戦争独立調査委員会を参考に第三者検証機関の在り方を検討し、来年２月にも政府に設置を提言することを決めた。米英両国は２００３年３月、大量破壊兵器の存在を理由にイラクに進攻した。当時の小泉政権は直ちに支持を表明し、イラク復興支援特別措置法を制定。同法に基づき自衛隊を現地に派遣し、事実上の対米支援を担った。しかし、大量破壊兵器は結局、見つからなかった（時事通信社2010/12/02）。 . . . 本文を読む
朝鮮半島情勢が緊迫する中、自衛隊とアメリカ軍による日米共同統合演習が３日から始まった。過去最大の規模で、米韓合同軍事演習を終えた米原子力空母「ジョージ・ワシントン」も加わるほか、韓国軍が初めてオブザーバー参加、日米韓３カ国が結束して仮想敵国の北朝鮮、中国に脅しをかける。何のため誰のために軍事的緊張を高めるのか。 . . . 本文を読む
現在の日本経済のどこに問題があるか。国民の側における貧困の蓄積と他方の大企業・一部富裕層の側における富の蓄積が極端にまで拡大し、再生産構造における内需停滞が財政、社会保障へ連鎖的に波及し、国民生活劣化の悪循環に陥っていることである。どうすればよいか。国家権力を使って他方の側の富を再分配することである。
多国籍企業や富裕層に社会的責任を果たせといくらお題目を並べても所得再分配は進まない。企業が自発 . . . 本文を読む
会社再建をすすめる日本航空（ＪＡＬ）と管財人の企業再生支援機構が、パイロットと客室乗務員２５０人の「整理解雇」を進めている（パイロット１１０人、客室乗務員９０人、休職者５０人の合計２５０人）。具体的な人選はこれからだが、漏れてくる「整理解雇対象者」は、いわゆるモノ言う労働者である。ＪＡＬは、山崎豊子さんの『沈まぬ太陽』で描かれた通り、小倉寛太郎さんの時代から物言う労働組合と労働者を敵視する前近代的 . . . 本文を読む