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1952年 TELECASTER の情報を集めてみた

2024年05月02日 | MUSIC

 ゴールデンウイークも中盤戦です。でも、朝、町中を見ると、みんな普通に会社勤めに出かけて行くようです。不景気で休んでなんかいられない、というところでしょうか。円安で喜んでいるのは輸出向け製品の大企業だけでしょう。

 ところで、1か月も早く自分への誕生日プレゼントとしてゲットした 「FENDER Ⅿ IJ 50s TELECASTER」。 いつもの癖で TELECASTER のことを WEBで漁ってみると、なかなか興味深い。
 そこで、暇に飽かして、今回のギターのモデルとなっている 1952年 TELECASTER に絞って情報を集めてみることに。

 

 1950年にリリースされたフェンダー初のソリッド・ボディ・エレクトリック・ギター「Esquire」。ONEピックアップ&トラスロッドなしであったものを、2ピックアップ&トラスロッドありに変更して、同年秋に正式にリリースされたのが「Broadcaster」。
 その発売から1年後の1951年に、訳あって新しい名前として「Telecaster」が採用された。
 引き続き生産された 52 年はその後のすべてのフェンダー 「Telecaster」と比較するための基準となる年であり、フェンダーが一般にリイシュー(再販)の基準として選択している年となっている。
 ところで「ブロードキャスター」、「テレキャスター」は、どちらも当時開始されたばかりだった新技術、テレビジョン放送(ブロードキャストとテレビジョンのテレ)にあやかったネーミング。アメリカもテレビに毒されていくのですね。

 

 そこで、基準となる年 1952年製の TELECASTER の特徴を、ヴィンテージ ギターのコレクターや販売者のWEBから集めてみました。

 ◆基本的な仕様

 ワンピースメイプルネック、ブロンド(後にファンの間から「バタースコッチ」と呼ばれるようになった)仕上げのアッシュボディ、「ブラックガード」ラッカー仕上げの ベークライト1プライの5点留め、ブラスのブリッジサドル、ブラックボビン手巻きピックアップ、ローレット加工を施した丸いトップのクロムメッキ真鍮製コントロールノブ。

 1952 年後半: プレス ジャック カップ(プレス加工)がフライス ジャック カップ(切削加工)に変わった。本体のジャック穴の内側に追加の内部金属プレートを使用してミルドカップを固定する形式。



 特に、外見的な特徴で目立つのが部品をセットしてあるスクリューです。
 フェンダー生産の過渡期だったため、マイナスネジとプラスネジが混在している。大まかな年代と混在具合は以下の通り
1950年:すべてマイナス

1951年の間:トラス・ロッド、ネック・ジョイント、コントロール・プレート、ストラップ・ピンがプラスに変更
1952年のはじめ:ブリッジ・ベース・プレートを止める4つのネジがプラスに変更
1952年のおわり頃:ピック・ガードを止めるネジがプラスに変更
1953年夏頃までは、リアーPU、PUセレクターのネジにマイナスが見られたが1953年の終わりまでにはすべてプラスに変更された。

 そこで、52年として大抵の個体は、ストリングリテーナー、ピックガードとトラスロッドの調整、リアピックアップのマウントにはマイナスネジが、コントロールパネルのスイッチの取付にはマイナスネジ、コントロールパネル自体の取付にはプラスネジが使用されている。ブリッジプレート、ネックプレートの固定にはプラスネジが使用されている(1952年3月21日、同3月31日のネックデイトのものが同様の仕様)。

 

 

 ◆チューニングマシン

 チューニングマシンは、1951 年半ばまでは、1956 年以降のクルーソンと同様に、バックシェルに「KLUSON DELUXE」という文字が 1 行で刻印されていた。


 初期のクルーソンは、縦の「Deluxe」マークの下の片面に「PAT.APPLD」という文字も刻印されていた。さらに、初期のクルーソンチューナーは、突出したシャフトのない密閉シェルを特徴としていた。シェルの底面には「2356766 PAT.APPLD」の刻印があった。

 1951 年半ばから 1957 年まで使用されていたノーライン クルーソン チューニング マシンには、シェルにブランド スタンプはなかったが、シェルの底面には依然として「2356766 PAT.APPLD」のマーキングが表示されていた。
 クローズドシェルを特徴とする最初の形は 1952 年末まで使用された。サイドチューナーシャフトのウォームギアホールを特徴とするノーラインクルーソンチューナーの 後継機は 1952 年に初めて登場した。ここにもマイナスネジが使われている。

 

 ◆コントロールスイッチ 

◇「Broadcaster」の特徴(1950年~1952年途中頃まで ボディエンド側からネック側にかけてポジション1~3とする)

ポジション1:リアPU&フロントPUのパラレルミックス (トーンなし)
ポジション2:フロントPU (トーンなし)
ポジション3:フロントPUのプリセットハイカット (トーン調整不可)

 トーンコントロールが存在せず、コントロールは”マスターボリューム”と”ブレンド”となっている。
“ブレンド”はポジション1でのみ有効で、フロントPUのボリュームとして作用する。つまり、リアPU単体の音が欲しいときにはこのノブを絞りきって使用する。ブレンドノブをMAXにすることで、いわゆるMIXポジションのサウンドを出力することが可能。

◇52年「TELECASTER」の特徴 (1952年の途中から1967年頃まで採用されるのが、”ヴィンテージ配線”と言われる配線)
ノブの役割が、”マスターボリューム”と”マスタートーン”に変更された。

ポジション1:リアPU&フロントPUのパラレルミックス (トーン操作可能)
ポジション2:フロントPU (トーン操作可能)
ポジション3:フロントPUのプリセットハイカット (トーン調整不可)
(裏技的に、ポジション1&2の中間でレバーを止めることでMIXポジションの音を出すことが可能)

フロントPUのプリセットハイカットは、ベースの代用をする場合に使用することを想定したと言われている。

◆サイズ(個体差があるので、複数のものを掲載してみる)

①全長は 38 3/4 インチ (98.425 cm)、下部の幅は 12 5/8 インチ (32.0675 cm)、深さは 1 3/4 インチ (4.445cm) (側面で測定) 。リム。スケールの長さは 25 1/2 インチ (64.77 cm) 。ナットの幅は 1 5/8 インチ (4.1275cm) 。Weight : 3.29kg  シリアル番号 3498 ネックのヒール部分に「11-19-52」

②シリアル: 5295 重量: 3200g、 ナット幅: 41,3mm 、ネックの厚さ@1/5/12フレット: 22,3/23,5/25,7mm 、ピックアップDC:6,14K(N)、6,19K(B)  ネックデイト:TG 5-21-52(D刻印)本体日付: Davis 5-20-52 (D スタンプ)

③全長は 38 3/4 インチ (98.425 cm)、下部の幅は 12 5/8 インチ (32.0675 cm)、深さは 1 3/4 インチ (4.445cm) (側面で測定) 。リム。スケールの長さは 25 1/2 インチ (64.77 cm) 。ナットの幅は 1 5/8 インチ (4.1275cm) 。シリアル番号 4279  ネックデイト 11-20-52 

 

◆価格

1952 年の定価は 189.50 ドル(1952年 アメリカの公務員の初任給は年俸1,510ドル 月給の1.5か月分ということになる)。

2024年の大学卒初任給は22万6,341円。339,000円ということになる。

👇こんなところを買う感じなんでしょう。


 

 以上です。別の機会に、ゲットした「Fender MⅠJ TRADITIONAL II 50S TELECASTER」と、1952年 VINTAGE TELECASTER との違いを検証してみたいと思います。

 

 






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