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みいちゃんとみいちゃんのパパの日記

何故、今、KORG R3 を選んだのか?

2013年07月05日 | MUSIC

 

 衝動的に、KORG R3 アナログ・モデリング・シンセサイザーを購入したんですが、これを選んだ言い訳を。

  結論から言えば「安かったから」なのですが、それでは元も子もないので、他にも言い訳を。

現在、純粋な(ポリフォニック)アナログ・シンセサイザーというものは、おそらくメーカー品では販売はされていないと思います。

こういう意味では、モノフォニックとはいえ、KORGが、MS-20mini の発売をしたことは、大変意味のあることだったと思います。

 そこで、ポリフォニックのアナログシンセを求めるとなると、アナログ波形をシミュレートした、アナログ・モデリング・シンセサイザーを物色することになります。

第一候補に挙がっていたのが、KORG MS 2000BR

ネーミングのとおり、2000年に発売され、8ボイス(MMT(Multiple Modeling Technology))ながら、MIDIとの親和性も取り入れられています。

かつ、この「2000」とは、KORG の アナログシンセ MS-20 と

ボコーダー VC-10 と

アナログ・シーケンサー SQ-10

とを、掛け合わせたも(20×10×10)のといわれているように、それぞれの機能も付加されています。

かつ、もうキーボードそのものも増やしたくなかったので、ラックタイプというのも、魅力でした。

値段も、発売から13年も経っているので、中古で3万円そこそこ。第一候補だったのですが、如何せん中古は、何かと不安が。通販で買うのには、相当冒険を犯さなければなりません。更に、年代が年代なので、USBでPCとつなげず、作ったプログラム保存はMIDI-DATA-DUMPを使用しなければなりません。したってエディットもPCではできないという、中途半端なところがいまひとつ、踏み切れませんでした。

そこで、MS2000の後継機種を探します。

出ました、2006年発売のKORG RADIAS

パネル配置はMS2000そのものですが、PCMドラムキットや4ティンバー 24ボイス など 性能が格段に強化されています。

しかし、これもキーボード付きは既に生産をおえており、現在ラックタイプのRADIAS-Rのみが販売されています。

しかも、発売当時の値段(キーボード付き)が20万円近くしたものだから、現在ラックタイプのものも10万円近くします。

この値段なら、結構高機能なワークステーションが買えちゃいますよね。

KORG RADIAS-R

KORG RADIAS-R
価格:99,800円(税込、送料込)

しかし、音は氏家さんが「いい音しますね」と言うとおり抜群ですが。予算オーバーで残念です。

【DEMO】KORG RADIAS

そこで、とうとうというか、必然というか、たどり着いたのが、KORG R3 です。

どうも、RADIAS の機能縮小・廉価版という位置づけのようで(R3ネーミングの由来は分かりませんが、「R」がRADIASを意識したものということは間違いないでしょう)、かつ、MS2000の機能はすべて備わっているだけでなく、ボコーダーのフォルマントを記録できるというフォルマント・モーションのおまけまでついています。

更に、RADIASでは装備できなかった、LEDによるアサインノブ照明が実現されています。

それぞれ、上のLCDにパラメータが表示され、その値がLEDで表されるという、奢りぶりです。

 もちろん、PCとの親和性も十分で、USBでつないで本体パネル上の操作はすべてPC上で可能です。

あとは、KORG R3 と同クラスの機種との比較ですが、まず、同じ KORG の microKORG

非常に、コンパクトでいいのですが、機能はKORG R3 より縮小されています。MS2000 の弟分というところでしょうか(機能は格段に進歩していますが)。

また、ミニ鍵盤は、すでに microARRANGER がありますので、今回はちょっと。

さらに、microKORG の後継機の microKORG XL+

アナログ・モデリング波形のほかにピアノ系のPCM波形も入って、大変魅力的でしたが、これもミニ鍵盤で、かつその他の部分はmicroKORGと同じ機能で、実売価格がプラス1万円と、R3のパフォーマンスに1歩及びませんでした。

しかし、これもいい音がしますね。

【DEMO】KORG microKORG XL+ MicroKORG BK

次は、英国のメイカー NOVATION MININOVA もミニ鍵盤です。機能も特に目立ったものはありませんが、さすがにいい値段です。

 

Roland も アナログ・モデリング・シンセを出してはいるんですが、

2006年発売のSH-201 コンセプトはまったくR3と変わりません。

しかし、既に販売を終え、新品は市場にありません。

現在は後継機のGAIA SH-01が出ていますが、

 まだまだ、価格がこなれません。幅689mm 重量4.2kgとガタイも大きいです。

というわけで、いつもの消去法ですが、 KORG R3 に決定したという言い訳でした。

更にうれしいおまけがありまして、なんと KORG のサイトから、R3 用の「microKORG」、「MS2000」、「MS2000B」のプリセット・プログラム・データを無償ダウンロード可能なのです。オシレーターの波形等は共通(MMT)ですから、それぞれのプリセット音色が、かなり忠実に再現されています。すくなくともMS2000の必要性は、そのガタイのかっこよさを除いては、すべて R3に吸収されてしまいました。また、海外のサイトを探すとなんと、RADIAS のプログラムデータまでありました。こちらは機能に差がありますから、再現には限界がありますが、結構雰囲気は味わえます。ということで ちょっと R3 いけるじゃないか という感じです。

 

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