NASAは6日、ハッブル宇宙望遠鏡が昨年9月に撮影した、地球から6500光年先にある「わし星雲」(M16)の新たな画像を公開した。
ハッブル宇宙望遠鏡が1995年に撮影した星雲の画像は、地上の望遠鏡でとらえることができない鮮明さと美しさから、最も有名な天体画像の一つとして知られていたが、その後ハッブルには新たなカメラやセンサーが加わって性能が向上。2倍の解像度と広い視野、薄いガス状物質を通り抜ける近赤外線データによって、さらに鮮明な画像が得られた。(共同通信)
確かに、1995年(この画像そんなに古かったのかと、改めてびっくりしました)の画像と比較してリアルさ(ファンタジーさ)が半端なくアップしていますね。
当時、この観測によって、暗黒星雲の柱の先端からさらに細い分子雲が伸びていて、その先端に生まれたばかりの星が隠されている様子がはっきりと捉えられ、後に「創造の柱」(Pillars of Creation)と名付けられたという有名な画像ですね。
更に高解像度の画像がNASAにアップされていたので、そのクローズアップを見てみるとこれは圧巻です。
NASAの記事によれば、左側の柱の上端のガス状の断片は、星の形成領域の激しい性質により加熱され、構造体を離れて飛んでいる所だそうです。
因みにわし星雲の全体像はこのとおり。この中心部分の精密画像ということになります。
(Wikipedea より)
このわし星雲の1995年の画像は、この間見た映画「Contact」の冒頭でも使われていますね。1997年の映画ですから、その当時の最新の研究成果画像をさっそく使ったということでしょう。
ハッブルは落下時期が2013–2021年予定ということで、既に運用期間を過ぎています。
後継機としてジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 (JWST) の打ち上げが2018年に予定されているようですが、観測波長域は近赤外線・赤外線のみであり、近紫外線・可視光の観測能力は持たないみたいで、このような可視光画像はもう見れないのでしょうか。だとしたら、残念です。