くだらなくて普段はほとんど見ないテレビですが、年末年始番組のくだらなさは、更に最高潮に達します。
ただ、映画だけは、普段やらないような映画を放送してくれるので、ハイビジョン録画のチャンスとばかり、何本か録画しました。
当初の録画計画から漏れていたんですが、なんと、ロバート・ゼメキスの傑作「CONTACT」を偶然新聞の映画紹介欄で見つけ(1月3日 テレビ東京深夜1時40分~さすがテレビ東京、目の付け所が良い)、録画に成功しました(DVDは持っているのですが、ハイビジョンで見たことはないのでやった~っという感じです)。
Contact Trailer [HD]
映画の内容は何度見ても相変わらず(あたりまえか)面白いのですが、最後、主人公のジョディ―・フォスター演じるエリー・アロウェイ博士が政府の査問会にかけられるシーンが、オボコちゃんの「STAP細胞はありま~す」の記者会見のイメージと重なって、改めて興味深く見られました。
物語の中で2回、「オッカムの剃刀」という言葉が引用されます。
Wikipedia によると、オッカム(1200年代のイングランドオッカムの神学者ウィリアムのこと)が言ったのは、「必要が無いなら多くのものを定立してはならない。少数の論理でよい場合は多数の論理を定立してはならない。」ということらしいですが、原作者のカール・セイガンは「同様のデータを説明する仮説が二つある場合、より単純な方の仮説を選択せよ」との意に用いているようです。
宇宙人とのコンタクトという特異な事実とそれが幻覚だったという仮説があるなら、よりあり得る「幻覚」を認めよと査問会で迫られます。
STAP細胞の存在という特異な現象と再現が誰もできていないことから推論される捏造という仮説があるなら、よりありうる「捏造」を認めよとマスコミが迫っても良かったのではと思いました。日本の科学研究の信用性を失わせる大事件でありながらも、結局うやむやで終わってしまうようです。
と、意外な面白さを再発見したお正月映画でした。
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