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アンチエイジングの為の薬酒

2008-07-29 14:40:30 | アンチエイジング

肉豆?酒(にくずく酒 ロウドウコウジュウ)

暑さをしのぎ、胃腸機能を高め、夫婦愛を高める肉荳蔲 酒(ナツメグ酒)

材料

肉荳蔲 100g(ハンマーなどで砕く) 氷砂糖200g 焼酎あるいはブランデー1リットル

作り方

材料を混ぜて約1月で服用できる。

ナツメグ(和名 肉荳蔲 (にくずく) 中国名 肉荳蔲(ロウドウコウ)

熱帯性のニクズクの常緑樹の直径4cmほどの杏のような実の中の種がスパイスで古来より珍重されてきたニクズクの種子で、種の殻を割った中身の仁がナツメグ(肉荳蔲)である。

漢方薬肉豆? は英文でMatured seeds of Myristica fragrans HOUTTと表現される。中国の別名は肉果(ロウグア)である。

性味は辛 温で脾 胃 大腸に帰経を持つ。肉荳蔲 は収斂薬に分類され、?腸止 温中行気に働く。漢方薬の肉荳蔲 の最大の特徴は止瀉(下痢止め)作用であり、慢性の下痢(久瀉)に効果がある。老人が早朝、ちょうど鶏が時を告げるころに下痢がおこる五更泄潟(腎泄)は腎陽によるものだが、腎泄に対する有名な方剤「四神丸(ししんがん)」に配合されている。

四神丸(ししんがん)

補骨脂 肉荳蔲 五味子 茱萸の4薬からなる。原因不明の老人性の明け方の下痢は腎陽虚とそれに付随する脾陽虚による脾腎両虚によるものが多い。四神丸が奏効する。

香辛料としてのナツメグ(肉荳蔲 )

熱帯地方ではナツメグ(肉荳蔲)の果肉の砂糖漬けを食べる。暑さ負けを防ぐ目的である。肉荳蔲 酒も暑さ負けを防ぐ酒といわれている。温脾作用により胃腸での消化を助け、頭痛にも効果があるという。事実インドでは紀元前10世紀ごろから頭痛薬として利用されていた。温薬なので体を涼しくさせる効果は無いが、暑さで疲れた体を奮い立たせるという。肉荳蔲 の表面の赤い皮をmace(メース)というが、肉荳蔲 酒より、そのmace(メース)を漬けた酒のほうが実は風味、薬効ともに優れているという。Mace(メース)は中国語では肉荳蔲 花(ロウドウコウフア)と呼ばれる。

玄宗皇帝と楊貴妃の話

肉荳蔲 は6世紀にアラビヤ商人がヨーロッパに紹介した時には、回春薬として人気が出た。中国唐の玄宗皇帝と楊貴妃も肉荳蔲 酒を愛飲したという。玄宗が56歳で、楊貴妃が22歳ぐらいであった。玄宗はすでに当時では老人である。私がアンチエイジングのための薬酒にナツメグ酒を入れたのは玄宗の年齢にある。ナツメグは夫婦の愛をつなぎ止める力があるといわれている。また、スパイスであるナツメグを数グラム摂取するとある種の幻覚を引き起こす作用があるという、玄宗皇帝と楊貴妃もその幻覚を楽しんでいたのかも知れない。「安史の乱」の最中、玄宗が楊貴妃と共に蜀へ逃げる途中、近衛軍の抵抗に会い、楊貴妃の縊死を命じ、楊貴妃が仏堂前の梨の木の下で縊死させられたのは38歳の時である。十数年にわたる二人の夢物語は終焉を迎えた。

ナツメヅの原産地はインドネシアのモルッカ諸島といわれ、そもそも熱帯原産であるから、当時の唐の交易圏の広さがうかがい知れる。唐代の676年に現在のベトナムに都護府を置きその他の南海諸国を支配したといわれるので、玄宗以前に、ナツメグの流通も完成していた。

ナツメグには、甘い芳香があり、肉料理や魚料理の臭みを消すために用いられることが多い。また焼き菓子やケーキに香りつけとして用いられる。

肉1kgに対する標準的な使用量は0.2g程度であるとされる。

       いかがであろうか?

玄宗と楊貴妃に想像力を膨らませ、肉荳蔲 酒をたしなむのも大人の楽しみである。

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