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アトピー性皮膚炎 漢方治療13報

2014-07-23 00:15:00 | アトピー性皮膚炎

 

2連休ではゆっくりと休養させていただきました。さて「アトピー性皮膚炎 漢方治療」に戻りたいと思います。本日は「血熱型アトピー」についてご報告します。本案は写真が多く、フラッシュ画像もあるために、見にくいかもしれません。<o:p></o:p>

症例T.H 17歳男性 初診年月日:平成25年(2013年)1212日 主訴:アトピー性皮膚炎の悪化 <o:p></o:p>

病歴10歳ごろから全身の皮膚掻痒が始まり、某皮膚科で非特異的IgE9000U/ml以上であり、アトピー性皮膚炎の診断を受け、各種ステロイド軟膏、抗アレルギー剤の投与を受けていたが、2013年初頭から痒みと発赤、腫脹が出現し、2013119日からは、多量のステロイド外用剤とプレドニン内服治療が始まったが、経過が不良で、知人の紹介で当院を受診した。<o:p></o:p>

初診時所見:(写真下)

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顔面の発赤、熱感、前胸部の比較的じくじくしていない湿疹、肘部と前腕部の湿疹、後頸部から髪の中まで連なる発赤疹、背中には全体的に痒疹がある。<o:p></o:p>

 

両側大腿部所見(下)<o:p></o:p>

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熱感を伴う発赤疹と局所の炎症性浮腫が著しい。<o:p></o:p>

煎じ薬服用開始3週間後の所見。

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(外用ステロイド剤はステロイド濃度を約1/6に減量から始め、現在718日時点では1/8まで減量に成功した。急にステロイド剤を中止すると反跳(リバウンド)が生じる。内服ステロイドは即時中止した。)<o:p></o:p>

顔面の発赤、前胸部、前腕部、背部の痒湿はほぼ許容範囲まで改善している。<o:p></o:p>

 煎じ薬服用開始8週間後の所見(下)。

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顔面、前腕部、前胸部、後頸部のアトピー性病変は劇的に改善し、ほぼ正常に近い。<o:p></o:p>

同、煎じ薬服用開始8週間後の両側大腿部の所見(下)

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 熱感も掻痒も無くなり、局所の発赤腫脹も消失した。<o:p></o:p>

 清熱解毒 祛風止痒 養陰潤膚 滋陰清熱を治法とした当院の処方(下)。

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2014718日まで一切の加減は無く、初診時処方のまま現在に至る。煎じ薬の処方内容は、いわば企業秘密ですので、ところどころ黒塗りにしています。黒塗りの所には、決して辛温の発汗解表剤である麻黄 桂枝 紫蘇 生姜 羌活  

 温裏剤の代表である高良姜 細辛 肉桂 乾姜 茱萸 花椒 小茴香は入りません。<o:p></o:p>

 血熱型アトピーについては以前にも記載していますので、ご参照ください。<o:p></o:p>

 重症血熱(熱毒)型アトピーの漢方治療<o:p></o:p>

 http://blog.goo.ne.jp/doctorkojin/d/20121009<o:p></o:p>

 多種特異的IgE陽性のアトピー性皮膚炎の漢方治療経験<o:p></o:p>

 http://blog.goo.ne.jp/doctorkojin/d/20120717<o:p></o:p>

 

ドクター康仁<o:p></o:p>

 2014723日(水)<o:p></o:p>

 


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