欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

『高利回りのアパート経営』に騙されるな!!

2014年08月29日 09時23分56秒 | デザイナーズ住宅の欠陥





『不動産投資用、アパートに隠された真実の姿!!』



皆さんは、『老後が心配』でしょうか!!


…確かに、日本の国家は頼りなく、いつまで、この国が、独立国で居られるか、

怪しいところです!



だから、将来の『老後の生計』に関心があるのが、当たり前です。



…そんな、不安な状況の中で、『高利回りのアパート経営』をすすめる会社も

ある様です。





…そこで、『高利回り』とは、どう言う意味か、ご存知でしょうか?


わかり易く、モデルケースでご説明致します…

『ここに、10軒の家族が入居可能なアパート(建築価格3000万円)が、

あったとします。もし、1軒分の家賃を一月5万円に設定すると、年間で

600万円の家賃収入です。この時の利回りを年20%と言います。』



つまり、3000万円のお金を、アパート経営に使えば、その投資金額が、

年間20%の利益を生むと言う訳です。





…しかし、ここには、『リスクによる損益』が、全く入って居ないのです!

また、アパートは、新築の時は、人が入りますが、2年もすると、空き室が

目立つ様になり、結局は、どんどん家賃を値下げしないといけません。



では、どのような『リスク』が『高利回りのアパート』には、あるのでしょう

か?

まず、災害によるリスクです。


もし、大地震で、アパートが甚大な被害を受けたら、アパートを建て直さな

ければ、ならないのですが、地震保険では、最大で、建物の価格の50%し

か支払われません。


更に、地震の被害が甚大で、広範囲に及んだ場合、この保険金額は更に減額

される契約になっています。


つまり、3000万円でアパートを建築しても、大地震で甚大な被害を受けた

場合、1500万円以下のお金しか、戻って来ないのです。




…実は、『高利回りのアパート』には、もっと、もっと、大きな問題が隠され

て居るのです。



出来るだけ安く建築すれば、『見かけ上の利回り』が大きく出来るので、極力

安く建築されている場合が多いです。



『法律ぎりぎり』まで、柱の本数を減らしたり、梁を貧弱に設計する事が多い

のです。



…実際に、『欠陥建築』の『高利回りのアパート』も多いのです!





『将来の事を心配し、おかしな投資をすると、取り返しがつきません!』

『50年後に日本の人口は半分です! 住宅投資は、全く意味がありません!』



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