古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十二章 扱い済み証文の事 其の十九

2014年06月15日 05時57分08秒 | 古文書の初歩

 

 

「曖済證文之事」第五頁、上の三~四行目

 

解読 限り東西共野合見通シ下浦分ハ是迄之

    通り下浦勝手次第引候筈。右際限より

読み (場所ヲ)限り、東西とも野合い見通し、下浦分は是迄の

    通り下浦勝手次第、引き候筈。右際限より

 

解説 「野合い見通し」・・・この言葉の意味もよく判りません。 「下浦」の次の字は「分」です。下浦分は。 次ぎも難しい、「是迄之」・・・今までの。 「下浦勝手次第」・・・昨日に続いて又出ました。勝手次第。自由に。「次第」は昨日と同じで、読むのは困難。 「引候筈」・・・引いてもよい約束。 「際限」・・・きり。限り。と言う意味ですが、右に述べた、「御普請願いの場所より」。 この頁は全体的に、意味は分かるのですが、一つ一つの言葉の意味がよく分かりません。


第二十二章 扱い済み証文の事 其の十八

2014年06月14日 07時16分05秒 | 古文書の初歩

 

 

「曖済證文之事」第五頁、上の一~二行目

 

解読 上下共銘々買検山林ニ有之苫草ハ上下共

    勝手次第ニ引候筈、尤御普請願候場所ヲ

読み かみしも共銘々買検、山林に之有る苫草は上下共

    勝手次第に引き候筈。尤も、御普請願い候場所を

 

解読 「上下」・・・上村(かみむら)と下村(しもむら)。 次は「共」。 「銘々」・・・『めいめい』。各自。それぞれ。 「買検」・・・「検」がよくわかりませんが、町史ではこの様に読んでいます。意味も読み方もわかりません。宿題にしておきます。各自が買い入れた、自己所有の山林の事か?。 「有之苫草」・・・自分の山に生えている苫草。 「上下共」・・・本行最初と同じ。 二行目初めの「勝手次第」も読むのは困難。「勝手」はともかく、「次第」はとても読めませんが、町史にならいました。思うままに。 「引候筈」・・・引いてもよい事にする。 次の字は「尤も」です。 「御普請願候場所」・・・建物の新築や諸工事の願いを申請している場所。許可が必要だったのか。恥ずかしながら、この辺は難解で私の手に負えません。御容赦下さい。


第二十二章 扱い済み証文の事 其の十七

2014年06月13日 04時43分09秒 | 古文書の初歩

 

 

「曖済證文之事」第四頁、上の十一~十二行目

 

解読 (上村之)者及見付、届有之時者、右三日と申合せ候を

     六日在中指留、七日目より引申筈。

読み 上村の者見付けに及び、届けこれ有る時は、右三日と申し合わせ候を

    六日在中指し留め、七日目より引き申す筈。

 

解説 「者及見付」・・・上村の者見付けに及び。「及び」は、「・・・するに至る」と言う様な意味です。一種の強調語で、「発見すると言う事態になり」と解釈します。 「届有之時者」・・・届け出でが有った時は。 「申合せ候を」・・・「申合」の右下の「を」の様な字は、ヒラカナの「せ」です。その左の「し」の様な字は「候」で、最後は「を」。三日と申し合わせたが。 「六日在中指し留め」・・・六日間は村中禁止にし。 「七日目より引申筈」・・・七日目から引いてもよいことにする。


第二十二章 扱い済み証文の事 其の十六

2014年06月12日 06時12分05秒 | 古文書の初歩

 

 

「曖済證文之事」第四頁、上の九~十行目

 

解読 下浦之内ニも若心得違、初日より四日目を不

    相待右苫引場所ニ而引候者有之上村之

読み 下浦の内にも、もし心得違い、初日より四日目を

    相待たず右苫引き場所にて引き候者これ有り、上村の

 

解説 「下浦」・・・田並浦の事。 「ニも」・・・「も」の形が多少おかしい様にも思いますが、よく見ると「も」に見えない事もありません。 その下の「若」は本ページ五行目と同じですが、草冠の形が少し違います。 次の「心得違」の」心得」も超難解です。本頁五行目と同じ。 次の「初日」も何度目かです。 「不相待」・・・相待たず。 「ニ而引候者」・・・「引」の下の短い縦棒が「候」です。 「有之」も読みにくい。


第二十二章 扱い済み証文の事 其の十五

2014年06月11日 05時52分31秒 | 古文書の初歩

 

 

「曖済証文之事」第四頁、上の七~八行目

 

解読 付届有之時者、右三日之申合せニ不及年々

    初日より上下入相ニ引申筈。

読み (見付けに及び)届けこれ有る時は、右三日の申し合わせに及ばず年々

    初日より上下入り相に引き申す筈。

 

解説 (及見)「付」・・・見付けに及び。見付けて。発見して。 「届有之時者」・・・届けこれ有る時は。届けが有った時は。 「右三日之申合せニ」・・・右に決めた、三日と言う申し合わせに。「合」の次のヒラカナの元字は「世」の崩し字で「せ」です。 「不及」・・・関係なく。 「年々」・・・毎年。 「初日より」・・・「初」も難しいですが、前ページから何度も出ています。 「上下入相ニ」・・・上村と下村がその場所に相互に入って。 「引申筈」・・・引いてもよいと言う約束に決める。