古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十二章 扱い済み證文之事 其の二十六

2014年06月22日 05時37分47秒 | 古文書の初歩

 

「曖済證文之事」第七頁、

 

解読      田并上村庄屋 常蔵 殿

          同村肝煎  曽之右衛門殿

          同村     惣百姓中

       右之通我々挨拶を以双方得心之上

       相済候處、相違無御座候 已上

読み    右の通り、我々挨拶を以て双方得心の上

       相済み候処、相違御座無く候。已上

解説  「我々」・・・説明が無ければ読めません。 次は「挨拶を以」・・・我々が仲裁をして。「挨拶」・・・仲裁。 「得心之上」・・・「納得の上で」。「得」は読みにくいが、昨日も「納得」と言う熟語で出ました。 「相済候處」・・・「済」の右下が「候」です。「處」は教えて貰わねば分からない字です。「相済まし」と読んでもよい。 「無」も難解。 「已」・・・ここでは「己」に見えます。「已」・・・い。 「己」・・・き。 「巳」・・・み。この三つの字の違いを覚える事。 本文書は、田並浦から田並上村宛になっています。お互いに、同じ文書を相手宛に出している可能性が有ります。