古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十二章 扱い済み證文之事 其の十四

2014年06月10日 04時36分26秒 | 古文書の初歩

 

 

「曖済證文之事」第四頁、上の五~六行目

 

解読 (相)定候日より内ニ、右場所ニ而若心得違上下相

    談無之内先達而引候者有之、下浦之者及見

読み (相)定め候日より内に、右場所にてもし心得違い、上下相

     談これ無き内、先きだって引き候者これ有り、下浦の者見付けに及び

 

解説 (相)「定候日より内ニ」・・・定めた日より前に。 「若」・・・もし。「若」は読むのは困難です。 次の「心得違」・・・思い違い。考え違い。「得」の崩し字は元々難しいのですが、この字も読むのは難しい。串本町史に依りました。 「上下相談無之内」・・・上村と下村が相談しないうちに。 「先達而」・・・さきだって。取り決めより先に。 「引き候者」・・・苫を引いた人。 「有之」・・・これ有り。「有」も難しい。 「下浦之者」・・・「浦」も読めません。 「及見付」・・・見付けに及び。見付けて。 全体的に本文の筆者の文字は読み辛いです。