古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十二章 扱い済み証文の事 其の十一

2014年06月07日 05時19分04秒 | 古文書の初歩

 

 

「曖済み證文之事」第三頁、上の八~九行目

 

解読 場所ハ上村向寄ニ御座候儀ニ付、上下相談之上

    何月幾日ニ始候とも初日より三日上村ニ引候而

読み (引き候)場所は上村向寄りに御座候に付き、上下相談の上

    何月幾日に始り候とも初日より三日上村に引き候て、

 

解説 「場所ハ」・・・(苫草引き候)場所は。 「上村向寄ニ」・・・上村領内の向地地区(下村領)寄りに。下村の向地寄りに。ここの「向」の意味は、下村の向地地区と推定します。 「御座候儀ニ付き」。「座」の次ぎに小さく「候」が有ります。・・・向寄りの場所に有るので。 「相談」・・・読むのは難しい。 「之上」・・・「之」の字は下半分切れています。 九行目、「何月幾日」・・・これは何となく判ります。 「始候とも」・・・「始」も難解。右下に小さく「候」。 「初日」・・・これも超難解です。 文意は、苫を引く場所は上村領内に有るので、両村相談の上、幾日に始めようとも、初日から三日間は上村に引かせ。(上村優先)