古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十二章 扱い済み証文の事 其の二十

2014年06月16日 05時17分37秒 | 古文書の初歩

 

 

「曖済證文之事」第五頁、上の第五~六行目

 

解読 奥入相引場所之外ハ是又是迄之通

    上村勝手次第ニ引候筈。

読み (際限より)奥、入り相引き場所の外は是又、是迄の通り

    上村勝手次第に引き候筈。

 

解説 「右際限より奥」・・・右に述べた「東西共野合見通し」と言うのは、上村下村の境界線を意味するものと思われます。 「奥」・・・境界の奥。つまり北側。 「入り相引き場所」・・・相互に入って引いてもよい場所。 「外」・・・この字も難しいが、何となく形で分かります。 次は「是又是迄」と重なりますが、読むのは困難です。「迄」は異体字で「占」にシンニョウです。 最後は「之通」。 六行目最初は、「上村勝手次第」・・・こちらの「次第」の方が読みやすい。 「引」の下に「候」が有ります。勝手次第に引いてもよいと言う約束。