古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十二章 扱い済み証文の事 其の十二

2014年06月08日 05時23分30秒 | 古文書の初歩

 

 

「曖済證文之事」第四頁、上の一~二行目

 

解読 四日目より上下入相ニ引候筈。

    一、中留之儀、上下相談之上、指留メ中留已後

読み 四日目より上下入相に引き候筈。

    一つ、中留めの儀、上下相談の上、指し留め、中留め以後

 

解説 「四日目」・・・これも読みにくい。 「上下入相」・・・上下『かみしも』入り相に。・・・「入り合い」・・・お互いに相手の土地に入り込むこと。 「引」の次の点は「候」です。この書き手の特徴は、「候」という字をはっきり書かない点です。 「引候筈」・・・引く計画。引く予定。 「中留之儀」・・・途中でいったん中断する事は。 「相談」・・・これも難しい。 「指留メ」・・・苫を引くのを中断し。 「中留已後」・・・中断して後。「已後」は「以後」と同じ。「後」も超難解です。「已」「巳」及び「己」の違いを頭に入れましょう。