古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十三章 乍恐奉願口上 其の二

2014年06月28日 05時48分15秒 | 古文書の初歩

 

 

「乍恐奉願口上」第一頁、上の三~四行目

 

解読 右ニ付田并上村領分丈ケ製造私へ受負御差許

    戴品ハ御定之御直段ニ而御買上奉戴度奉願上候。

読み 右に付き、田並上村領分だけ製造、私へ受け負いお差し許し

    戴く品は、お定めのお値段にてお買い上げ戴き奉りたく願い上げ奉り候。

 

解説 「右ニ付」・・・樟脳製造請負の件に付き。 「田并上村」・・・田並上村。 「御差許戴品ハ」・・・(請負を)御許可戴く製品は。ここでは、「品」は製品・商品・品物と解釈しました。「品」『しな』の崩し方に注意。 「御直段」・・・「直」は「値」と同じ意味です。値段・価格。 「ニ而」・・・にて。 「奉戴度」・・・戴き奉りたく。 「奉願上候」・・・願い上げ奉り候。最後の縦棒は「候」です。