古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十八章 潮御崎神社・古記録その二十七

2013年07月10日 05時18分59秒 | 古文書の初歩

 

 

潮御崎神社古記録「乍恐口上」第七ページ、上の五~六行目

解読 家ニ在中不残寄合、座上を極其年生連申

    世忰共迄御供物御神酒預ケ申候御事。

読み 家に在中残らず寄り合い座上を極め其の年生まれ申す

    世忰共迄、ご供物・御神酒預け申し候おん事。

 

解説 (私の)家に。 「在中」・・・村じゅう。 「不残」・・・残らず。 「座上」・・・『ざじょう』。上席。上座『かみざ』。 「極」・・・極め。決め。上座に陣取り。 「其年生連」・・・其の年生まれ。今年生まれた。「連」は変体仮名の「れ」です。 「世忰」・・・「世」の意味が分かりません。「忰」は「伜」『せがれ』。ここではりっしんべんに卆と書いています。幼児という意味です。 「御供物・御神酒」・・・ご供物・お神酒。 次は「預ケ」と習ったのですが、「集まった村人に自由に飲み食いさせる」と言う意味でしょうか。