潮御崎神社古記録「乍恐口上」第十一ページ、上の一~二行目
解読 迄之庄屋中御崎ニ寄合相談仕目安認、和
哥山江罷登り願之通ニ罷成候。其節より見老津
読み 迄の庄屋じゅう御崎に寄り合い相談仕り目安認め、和
哥山へ罷り登り願いの通りに罷り成り候。其の節見老津
解説 「庄屋中」・・・庄屋じゅう。庄屋連中。 「御崎」・・・『みさき』御崎神社のこと。 「目安」・・・訴状『そじょう』のこと。訴え状。 「認」・・・『したためる』書くこと。訴状を書いて。 「哥」・・・「歌」の略字。 「罷登り」・・・「罷る」は謙譲語。和歌山藩へ参上し。 「願之通ニ罷成候」・・・願いの通りに相成りました。 「其の節より」・・・其の時より。 最後は難しいですが、何度も出て来る「見老津」浦です。現在のすさみ町見老津『みろづ』地区。