古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十八章 潮御崎神社・古記録その二十四

2013年07月07日 07時41分49秒 | 古文書の初歩

 

潮御崎神社古記録「乍恐口上」第六ページ、上の七~八行目

解読 私、的射始、地下より精進人弐人罷出、的祝来

    申候。其日一日私座敷ニ而、座上を極明神之

読み 私、的射始め、地下『じげ』より精進人二人罷り出、的祝い来たり

    申し候。其の日一日、私座敷にて座上『ざじょう』を極め、明神の

解説 「私」・・・私(神主)が。 「的射始」・・・ここはちょっと分かりにくいですが、「的」の次は「射」で次は「始」・・・神主が的を射始め。神主が最初の矢を射るのが始まりと言うこと。 「地下より」・・・村の人の中から。 「精進人」・・・『しょうじんびと』・・・心身を清めた人。「精進」はどちらも難解です。「進」は形で覚える字。 「罷出」・・・出て来て。 「的祝来候」・・・「的祝」・・・はお的の行事をして、正月を祝うこと。祝って来た。 「其日一日」・・・一月四日の日は一日中。  「私座敷にて」・・・私(神主)は座敷に座って。 「座上」・・・『ざじょう』上座。上席の座。 次の「極」はちょっと読めませんが、極め。『きめ』『きわめ』。最後まで務めること。 「明神之」・・・水崎明神の。文意・・・正月四日のお的の行事は、私(神主)が最初の矢を射て、その後村の中から選ばれて心身を清めた人が的を射て、祝って来ました。其の日は終日私は上座に座り、お宮の。・・・