古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十八章 潮御崎神社・古記録その四十三

2013年07月27日 07時42分50秒 | 古文書の初歩

 

潮御崎神社古記録「乍恐口上」第十一ページ、上の五~六行目

 

解読 萬事肝煎申候間、正月的祝を被下候様ニ与

    願申候。我等先祖申候者、的者氏子之祝義

読み 万事肝煎り申し候あいだ、正月的祝いを下され候様にと

    願い申し候。我等先祖申し候は、的は氏子の祝儀

 

解説 「萬事」・・・『ばんじ』すべての事。 「肝煎申候間」・・・世話をするので。 「正月的祝を」・・・正月のお的祝い行事を。 「被下候様に与」・・・下され候様にと。「被下」の次の短い縦棒は「候」。最後の「与」は変体仮名の「と」です。「文意」・・・三ヶ浦が言って来た内容は、「私達が御崎の事すべて世話をするので、正月のお的の祝い行事を主催させてくれる様にと願って来ました。 「我等先祖」・・・「我」は四行目にも出ましたが難しい崩し字です。御崎神社の先祖。 「申候者」・・・申し候は。私達の先祖が答えて言ったのは。 「的者」・・・的は。お的の行事は。 「氏子の祝義」・・・神社の氏子達の祝いの儀式。