古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十八章 潮御崎神社・古記録その二十二

2013年07月05日 06時41分30秒 | 古文書の初歩

 

 

 

潮御崎神社古記録「乍恐口上」第六ページ、上の三~四行目

解読 口上書仕候様ニ与被成御意候ニ付、當社先例

    之行儀書附指上申御事。

読み 口上書き仕り候様にと御意成され候に付き、当社先例

    の行儀『ぎょうぎ』書き附け差し上げ申すおん事。

解説 「口上書仕候様にと」・・・(概略を説明申し上げたら、)口上(言い分・説明)を書いて出す様にと。 「被成御意」・・・御意なされ。御指図なされ。「御意」はとてもそのまま読める崩しではありません。或る程度文章の流れと経験から、推定で読んで行く様な種類の文字です。 「當社先例之」・・・当神社が前々から実施している。 「行儀」・・・寺社が行う儀式の事。 「書附」・・・昔からの儀式の模様を書いた文書。 「指上」・・・指し上げ。差し上げ。 「指し上げ申す御事」・・・先例の儀式を書いたものを差し上げた(提出した)と言う事実が有ります。