古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十八章 潮御崎神社・古記録その二十

2013年07月03日 04時28分30秒 | 古文書の初歩

 

 

潮御崎神社古記録「乍恐口上」第五ページ、上の七~八行目

解読 書上申候与返事仕候得者、其後色々之儀

    申越候得共、一圓合点不参候。右請不申候

読み 書き上げ申し候と返事仕り候得ば、其の後色々の儀

 申し越し候得ども、一円合点参らず候。右請け申さず候(えば)

解説 最初の字はたいへん難しい崩し字ですが、「書」という字です。「書」の書体は色々有りますが、「出」と言う字に似た崩しも多い様です。形で覚えるしかありません。「書き上げ申し候と」・・・書いて出しましたと。「我々三ヶ浦持ち合いの宮だと書いて報告する様に」と言ってきたが、それは無視して、前々から当神社が報告して来た様に書いて報告した。」と返事をした。 「返事」・・・「返」はかすれていて読むのは困難です。 「其後」・・・「後」も少しかすれています。 「其の後も色々言って来たが。 「一圓」・・・「全然」・「一向に」。 「圓」もなかなか読める字ではありません「合点」・・・『がってん』納得すること。「点」も難しい。 「不参候」・・・参らず候。全然納得がいかない。 「右請不申候(得者)」・・・右の申し入れを受け入れなかったので。