古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第八章 レディ・ワシントン号・その十二

2011年10月18日 09時18分09秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

 

淑女ワシントン号第三ページ(上の写真の三行目と四行目)

解読 今夕七ツ頃大筒躰之鉄砲拾五六ならし

    右筒音ハ薬計之様ニ相聞候由、尤舩中静

読み方 今夕七つ頃、大筒『おおづつ』ていの鉄砲、十五、六ならし『鳴らし』

     右つつおとは、薬ばかりの様に相聞こえ候由、尤も船中静か

解説 一番上の字は「今」の崩しです。前回にも出ました。 「夕七ツ」・・・午後四時。明け七つは午前四時。 次は「頃」。 「「大筒」・・・大砲の事。大の左の点はキズと思われます。 「躰之」・・・ていの。大砲の様な、大砲ふうの。 「筒音ハ」・・・大砲の音は。 「薬計」・・・薬ばかり、空砲の事か。 「相聞」・・・相聞こえ。「聞」は読むのは難しい。