古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第八章 レディ・ワシントン号・その十一

2011年10月17日 17時12分21秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

 

淑女ワシントン号第三ページ(上の写真のはじめから)

解読  一筆令啓達候。然者、唐ら舩躰之舩、古座組

    大嶋口少し上ミ手へ綱繰上、汐掛り致候由、然処

読み方 一筆啓達せしめ候。しかれば、唐『から』船躰『てい』の船、古座組

    大嶋口少しかみ手へ、綱繰り上げ、汐掛かり致し候由。然る処、

解説 はじめの書き出しは第一ページと同じです。「一」が大きく「筆」が長くなっています。 「令啓達候」・・・これも一ページと同じ。 「唐ら舩躰之」・・・唐船体『てい』の。 「上ミ手」・・・古文書では送り仮名は普通付けませんが、特に「上」と「下」は読み方が色々有るので、送り仮名を付けるケースが多いようです。 「上ミ手」・・・「上ミノ」に見えますが、「ノ」は「手」の最初の「ノ」です。 「綱繰り上げ」はよく分かりませんが、「綱を張って」と言うようなことでしょうか。 「汐掛かり」・・・汐待ちで船が停泊すること。