古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第七章 異国舩騒動・その八

2011年10月01日 08時54分19秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

異国舩騒動第三ページ「上の写真の五行目から」

解読 相済みません。 写真の写りが悪いのではなく、古文書現物が悪いのです。読めないところは諦めて飛ばしてください。

義も難計旨、猶又申上刻頃水崎

沖より段々上江はしり通り候旨、御別紙

読み方

「漂流致すべき」義も計り難き旨、猶又申し上げ刻「こく」頃、水崎

沖より段々上「かみ」へはしり通り候旨、お別紙

解説 一番上の字は薄く読めませんが、「義も」。 「難計旨」・・・計り難き旨。 「難」は何とか読めますが、計(計り)も「旨」もほとんど読めません。 次は「猶又」・・・これも形で覚えましょう。 「申上刻頃」・・・申し上げた時刻頃。 「水崎」・・・岬。 「沖より」・・・「より」は読むのは無理ですが、先生は分かるようです。 「段々」・・・これも形で覚えましょう。何度も出てくる字は、段々分かるようになります。 「上江」・・・上「かみ」へ。大坂・京都の方角へ。 「はしり」・・・この字はパソコンで出ませんので、仮名で書きます。舟扁に風と書いて、「走る」。舟が帆走すること。 「通り」の次の縦棒は「候」。 この文書は特にコピーする時に、裏の文字が透けてコピーされていますので、格別読みにくくなっています。