古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第八章 レディ・ワシントン号・その七

2011年10月13日 10時36分57秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

淑女ワシントン号第二ページ(上の写真の三行目から)

解読

次第大嶋浦へ出張取計致事御座候。仍之為心

得申越候。

読み方

(支度)次第、大嶋浦へ出張取り計らい致す事、御座候。之によって

心得の為、申し越し候。

解説 「出張」・・・「張」の字は難しい。文意から推定して辞書で確認する方法も有ります。 「取計」・・・「取」はこんな崩し方で、覚え込む字です。「計」はむちゃくちゃ省略形になっています。「とりはからい」。 「致事」・・・「致す事に」と送り仮名をつけて読めばよいでしょう。 その次は薄くてはっきり分かりませんが、「御座候」と読みます。「事」の下の「ソ」のような字が「御」で、「座」が大きく、「候」は点となっています。 「仍之」・・・之に依って。「仍」は「よる」「ジョウ」。 「為心得」・・・心得の為。「心得として」とも読みます。 「申越候」・・・「越」も難解。