異国舩騒動の第四ページ『上の写真のはじめから』
解読 此のページは、少し分かり易くなったと思います。
一筆申入候。然者、異国舩躰の舩
古座組水崎沖ニ漂流致候趣
読み方
一筆申し入れ候。しかれば、異国船体『てい』の船
古座組、水崎『みさき』沖に漂流致し候趣、
解説 「一筆」・・・筆という字は、極端に長く伸ばしています。
前々ページと同じ書き方。 「申入」・・・入の字は左側へ大きく はみ出しています。
「候」・・・その下に小さく「候」が有ります。 「然者」・・・ しかれば。はっきり分かりませんが、「者」は、「は」の変体仮名。 「異国舩」・・・この文章の流れで読む事ができます。
「躰之舩」・・・「身」扁に「本」が何となく分かります。 「水崎」・・・ みさき、潮岬。前にも触れましたが、潮岬は古座組ではなく、 江田組に属します。
「致」の次ぎに「候」が有ります。 最後は「趣」・・・事情。