古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第七章 異国舩騒動・その十一

2011年10月04日 17時04分25秒 | 古文書の初歩

 

 

 

異国舩騒動の第四ページ『上の写真のはじめから』

解読   此のページは、少し分かり易くなったと思います。

一筆申入候。然者、異国舩躰の舩

古座組水崎沖ニ漂流致候趣

読み方

一筆申し入れ候。しかれば、異国船体『てい』の船

古座組、水崎『みさき』沖に漂流致し候趣、

解説 「一筆」・・・筆という字は、極端に長く伸ばしています。

前々ページと同じ書き方。 「申入」・・・入の字は左側へ大きく             はみ出しています。 

「候」・・・その下に小さく「候」が有ります。 「然者」・・・                  しかれば。はっきり分かりませんが、「者」は、「は」の変体仮名。              「異国舩」・・・この文章の流れで読む事ができます。

「躰之舩」・・・「身」扁に「本」が何となく分かります。 「水崎」・・・            みさき、潮岬。前にも触れましたが、潮岬は古座組ではなく、             江田組に属します。

「致」の次ぎに「候」が有ります。 最後は「趣」・・・事情。