古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第八章 レディ・ワシントン号・その六

2011年10月12日 10時01分32秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

淑女ワシントン号の第二ページ(上の写真の始めから)

解読

今日ハ大嶋浦上ミ之口へ、津や嶋沖ニ漂流致

有之旨、注進申出候。拙者儀古座浦より支度

読み方

今日は、大嶋浦上み『かみ』の口へつや嶋沖に漂流致し

これ有る旨、注進申し出で候。拙者儀『せっしゃぎ』古座浦より支度

解説 「今日」・・・三月三十日。 「上ミ之口」・・・上方『かみがた』方面の入り口。 「つや嶋」・・・大嶋西南の方角にある無人島。前褐の地図をご覧下さい。「通夜島」と出ています。 「有之」・・・「之」の字の上に斜めに入っている線は、虫食い跡か。 「注進」は前にも出ました。何遍出ても読むのは難しい字です。 「申出」の次は「候」。 その次は「拙者儀」・・・自分の事をへりくだって言います。 「古座浦」の次は「より」・・・合成字。