古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第七章 異国舩騒動・その十二

2011年10月05日 09時54分28秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

異国舩騒動第四ページ『上の写真の三行目から』

解読

大嶋浦遠見番より注進申来候。

右は何連之浦へ漂着可致与難計、

読み方

大嶋浦遠見番より注進申来

右はいずれの浦へ漂着致か計り難く

解説 「遠見番」・・・「遠」が縦に長く伸びています。「番」も分かりにくいです。

その下に「より」。 「注進」・・・これだけ取り出してもちょっと読めません。文の流れで何とか読めます。 「申来」・・・難しい崩しが続きますが、最後の棒は「候」です。 「右者」・・・「者」も読めませんが、前ページにも出ています。「は」の変体仮名。 「何連之浦」・・・「連」は「れ」の変体仮名。 その次ぎに「へ」「漂着」・・・難解です。 「可致」・・・致すべき。 次ぎの小さい字は「与」と読んで「か」と読んでおきます。「致すべきか」。 「難計」・・・計りがたく。