愛丸のサッカー観戦記

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ボローニャ-ACミラン

2010-02-11 16:33:48 | セリエA
観戦日 2/11(木)       

愛丸’s チェック
ボローニャは、ここ4試合で2勝2分けと負けがない。
ヴィオラにも勝ってるし、順位も14位と、監督交代から、チームがいい方に向いてる。
ミランが相手だし、ホームでの戦いとは言え、ここはディ・バイオの一発に賭けたカウンターサッカーに終始するだろう。
ミランのあの超攻撃的な布陣をどこまで押さえ込むことがきるか。
ミランはデルビー以降、また下降線をたどることに。
ユーベもそうだが、大事な試合で負けてしまうと、なかなか浮上することができてない。
このまま勝てる試合を落とすことになると、インテルとの差は広がるばかりだし、好調ローマにも抜かれることに。
ミランはCL再開の前に、いい流れに乗りたいはず。
ここできっちり勝つことができれば、それも可能なんだが・・・。

ボローニャは予想通り、しっかり守ってのカウンターサッカーに全てを賭けてきた。
これが功を奏し、ミランを完封。
ただ、自分たちも点が奪えずスコアレスドロー。
ボローニャの現状とチーム力を考えれば、この勝ち点1は満足のいくものだろう。
その証拠に、試合終了のホイッスルが鳴り響いたとき、スタジアムは歓喜の声が沸きあがってたし、オーナーも抱き合って喜んでた。
あのミランを90分押さえ込んだんだから、この喜びもわからんでもない。
何度かカウンターからチャンスを作り、ディ・バイオの惜しいティロも見られた。
それを考えると、この試合、勝ち点3を取ってもおかしくなかった。
オフサイドにかかるシーンも多く、あれのひとつでもうまく、このオフサイドを掻い潜ることができてたら点も生まれたかも。
徹底して自分たちのやるべきサッカーをやり通し、ここにボローニャの最近の好調ぶりが伺えた。
危ない場面はいくつか見られたが、これはGKのコロンボがからだを張ったプレーで失点を防いだ。
反応スピードがばつぐんにいいってところは見られなかったが、勇気ある飛び出しでミランの攻撃をシャットスト。
あの飛び出し、なかなかできるものではない。
パスの出所が見えてたし、これに反応する選手の位置もしっかり把握してた。
この的確な判断は、イタリアでも上位にランクされるもの。
それにしても、イタリアはプロビンチャのチームのGKでもかなりレベルが高い。
ミランが2トップになってからピンチの数が増えたんだが、それでもしっかり対応できてたし、DF陣が慌てる場面は少なかった。
充実してるからだろうが、守ることに関してそうとう自信があるんだろう。
このままの状態が続けば、この順位を守れそうだし、残留は難しいミッションではなさそう。
後はディ・バイオが火を噴いてくれれば。
アダイウトンがトップ下に入ってからチャンスも増えたし、ヒメネスよりも、このベテランの方がディ・バイオはやりやすそう。
ミランはどうもデルビー以降攻撃がちぐはぐに。
4-2-1-3という攻撃的布陣もデルビー以前のようには機能しなくなった。
ホナウジーニョから笑顔が消えたし、やっぱり今のミランは、この男にかかる負担が大きい。
ボリエッロも決定機が多く訪れながら、どれも決めれなかったし、このプリマプンタにも元気が感じられない。
フンテラールが投入され、2トップになったら、なんとか見せ場を作ることができたが、こうなると、ホナウジーニョのスペースが消され、この男が輝かない。
冬に獲得したマンシーニがベッカムを押しのけ右のサイドでスタメンを張ったが、ローマ時代の輝きはまるでなし。
インテルで不遇をかこったあのマンシーニのまま。
2トップにした段階で、この男には見切りをつけ、ベッカムを投入するべきだった。
ここまでブラジル人指揮官の下、チーム内のブラジル人選手たちのやる気が漲り、いい結果を出せてたんだが、このインテルから来たブラジル人に多くを期待するのは・・・。
ホナウジーニョ同様、完全復活を願っての起用なんだろうが、今は結果を残さなければならない時期。
それなら、2トップにはベッカムを右に置いた方が機能するはず。
ピルロの縦への攻撃があり、ベッカムの横からの攻撃も繰り出せる。
これがもっと長い時間見ることができれば、点は取れたかもしれんのに・・・。
前節のリボルノ戦、今節のボローニャ戦、ここで勝ち点6は取るべきだった。
インテルとの差は、こういうプロビンチャとの試合の結果だと思うのだが・・・。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし  
~愛丸's MVP~
コロンボ(勇気あるあの飛び出しで失点を防いだ。この魂がクロスバーにも乗り移ったか、ボローニャを助けてくることに。イタリアにはいいGKが多い)