愛丸のサッカー観戦記

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バレンシア-S・ヒホン

2009-09-21 22:15:13 | リーガエスパニョーラ
観戦日 9/21(月)       

愛丸’s チェック
開幕2連勝と、上の2チームを追撃するバレンシア。
大型の補強をなかったが、主力が残留してくれたことが大きな補強みたいなもん。
その攻撃ユニットがしっかり結果を出してる。
守備での新加入もチームにフィットしてるし、安定した戦いができてる。
このまま、ずっと上の2チームについていければ、優勝争いに参加できる。
先に勝ち点を落とすことは許されない。
S・ヒホンは、残留を目指すシーズンだろう。
U-20W杯に、選手を持っていかれる厳しい状況ではあるが、ここは残った選手たちがしっかり戦うしかない。
得点力のある選手がいるし、つぼにはまれば、フエラでも結果を残すことはできるかもしれん。
先制点を奪われなければ、おもしろい展開になるはず。

バレンシアは、勝てる試合をミスミス落としてしまった。
前半の25分から数的優位の状況だったにも関わらず、逆転するまでしかいかず、これが最後に響いた。
あれだけポセッシオンを高め、ゴール前にも進出してもゴールを奪わないことにはどうにもならん。
ビジャが2点を取り、1点リードしたことは悪いことではないが、追加点を取らないと、こういう結果になってしまう。
この試合、ビジャはまだよかったとにしろ、D・シルバ、マタに精彩が感じられなかった。
D・シルバはここってところでのパスミスが多かったし、マタはボールに絡むことも少なかった。
マテューとのコンビもよかったってこともなく、これなら右サイドの方がふたりで崩すことができてた。
うまくポジションチェンジをしてるようで、そうでもなかった。
相手が10人になり、どこか気の緩みってのが出たのかもしれん。
いつでも取れそうな雰囲気で逆転ゴールも四苦八苦してたし、嫌なムードではあった。
早々に追加点を取ってれば・・・。
それができるだけの布陣だったし、ポセッシオンだった。
取れるときに取れない怖さがでた試合。
ただ、右のラテラル、ブルーノはいい動きを披露。
最後まで攻撃参加の手を緩めなかったし、周りがよく見えてる。
逆転ゴールのアシストも無理にクロスを上げず、下がり目にポジショニングしてたビジャをしっかり感じてた。
ミゲウも好調さをキープしてるし、右のラテラルのレギュラー争いはおもしろくなりそう。
モヤもいいセービングでビリッチの決定機をセーブしたり、DFラインの後ろのスペースもうまく消したりと、申し分ない働きだったが、あのエンパテゴールのパンチングが・・・。
前に出ていったら、大きく弾いてもらいたかった。
メスタージャでのこのエンパテ、チームに及ぼす影響はでかいかも。
ELでもエンパテだったみたいだし、もう悪い流れに飲み込まれてるか。
バレンシアはこうなると、ずるずるいってしまう傾向が強いから、次節できっちり、この悪い流れを止めてもらいたい。
ビジャだけでなく、D・シルバ、マタ、P・エルナンデスあたりにゴールが生まれると、楽になるんだが・・・。
ヒホンはもう勝ち点3に匹敵するぐらいのエンパテに。
追いついた時間が後半の40分。
数的不利の状況に陥ったのが20分からだから、その間よく諦めずにがんばった。
逆転され、普通はもう諦めるところだが、ベンチがそれを許さなかった。
これはプレシアード監督の采配によるもの。
押し込まれてるにも関わらず、攻撃的な選手を投入し、チームがそれに応えた。
ビリッチの投入で、チャンスも作ったし、この男の攻撃に対する意欲でチームの姿勢が変わった。
もしかしたら追いつけるかもって流れに完全になってた。
そこで得たFKから見事な同点劇。
決めたのはグレゴリーだったが、これはチームで奪ったエンパテゴール。
こういう諦めない姿勢を貫けば、そうそう星を落とすことはないだろう。
カーサでももっと前がかりでいくだろうし、ビリッチ、バラルと得点力は十分にある。
残留が目標と言わず、もっと上が狙えるチームになるかもしれん。

スコア 2-2

<得点者> 
バレンシア   ビジャ×2
S・ヒホン   バラル、グレゴリー 
~愛丸's MVP~
ビジャ(古巣相手に2点をゲット。一時は逆転ゴールとなる、あの左足の巻いたシュートは芸術的だった。しっかりゴールを感じてる証拠)