愛丸のサッカー観戦記

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ラツィオ-アタランタ

2009-04-29 21:54:21 | セリエA
観戦日 4/29(水)       
 
愛丸’s チェック        
どちらも降格は全く気にしなくていいチーム。
ラツィオはデルビーに勝利し、連勝を続けてる。
コッパ・イタリアでもユーベを破りファイナルへ進出。
状態はすこぶるよさそう。
ヨーロッパカップ戦めでもまだ望みがないわけでないし、このまま突き進めば、ひょっとしたらひょっとするかも。
アタランタはここ10年、このオリンピコでラツィオに勝ててない。
ただ、今シーズンはあのインテルに黒星をつけたり大番狂わせをしでかしてるチーム。
プリマプンタのフロッカリはビッグクラブが注目してる選手みたいだし、ここでも何かやってくれるかも。
上に行けるわけでもなく、降格も気にしなくていい、どこまでこの試合にモチベーションを高めてこれるか。
気のぬけたプレーが目立てば、ラツィオにあっさりやられてしまう。

ラツィオはここまでの好調さが嘘のようなできだった。
あのデルビーで見せた魂はどこへやら。
全くチームとして機能してなかった。
パンデフのけがってのも影響してるんだろうが、ここまでチームを救ってきたサラテ、フォッジャの切れがいまいち。
サラテはいいティロが1回だけあっただけで、どうもロッキとうまく連動してなかった。
手を広げてのアクションも目立ってたし、これでは個人突破しか手はなかった。
アタランタDF陣がしっかりしてたから、そう簡単に突破できなかった。
フォッジャも同じ。
いい仕掛けからチャンスを演出するのがこの男の仕事なんだが、ここでの仕掛けもいまいち。
ファンタジスタふたりが沈められると、どうにもできない。
メグニも先発してたが、この男は全く試合に絡めてなかった。
マツザレムがいたらまた話は違ったんだろうが、この男は不在。
レデスマも効果的なパスが供給できなかったし、いつも機能してる面々がこうだと、いい試合は展開できない。
ロッキはティロにいくまではさすがって思わせるプレーを随所に見せたが、肝心のティロが。
GKの正面だったり、枠に飛ばなかったり。
逆転できるチャンスはいくらでもあっただけに、ここでしっかり決めといてくれたら・・・。
これを考えると、パンデフの離脱はそうとうでかい。
ロッキはオリンピックに出場中にけがをし、このチームへの合流が遅れ、ここまでベンチスタートが多かった。
昨シーズンまでのできにはほど遠い。
ラツィオの元バンディエラディカーニオを彷彿とさせる感じを一時はかもし出してたが、この試合だけ見ると、誰もそうは思わないだろう。
ラツィアーレも失望したはず。
ここでの敗戦でヨーロッパカップ圏も遠くなってしまった。
いいメンバーがいるだけに、どこまでやれるか見てみたかったが・・・。
アタランタは虎の子の1点を最後まで守りきった。
あの得点シーンは見事だった。
CKからの流れでもう一度右に開いてチガリーニがクロス。
これをニアで、残ったタラモンティがどんぴしゃのヘッド。
フロッカリに気を取られるあまり、ニアのケアが甘くなった。
アタランタはこの得点シーン以外はしっかりした守備網でラツィオを封じ込めた。
しっかりした2ラインで乱れることがなかった。
4-5-1でフロッカリだけを残し、あとはほとんどが守備に廻ってた。
このプロビンチャのチーム、点も取ろうと思うと取れるし、守ると決めたらしっかり守れる。
これでインテルにも勝利した。
ただ、それがどうして11位という順位なのか。
ここまでやれるんなら、まだ上に行けたはず。
この試合、活き活きとプレーしてたのが、GKのコンシーリ。
アズリーニの選手だが、飛び出しの勇気とタイミングが絶妙。
若いってことを武器にしてる。
もっと経験を積めば、ポジショニングも正確になるだろうし、ブッフォンとまでいかないまでもイタリアで3本の指に入るようなGKになるかも。
足元の難しいボールにもしっかり反応できてるし、期待はでかい。
終了間際のラドゥの左足のミドルも慌てることなくセーブ。
アタランタはほんとにいい若手を輩出する。

スコア 0-1

<得点者> 
アタランタ   タラモンティ
~愛丸's MVP~
コンシーリ(こんないいGKがここにいたとは。動きがスピーディだし、飛び出しのタイミングもいい。もっと上のクラブでできる器)