愛丸のサッカー観戦記

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ハル・シティ-リバプール

2009-04-29 19:35:27 | プレミアリーグ
観戦日 4/29(水)       
 
愛丸’s チェック        
降格圏まで勝ち点3差のハル。
開幕当初はびっくりの快進撃を演じてたが・・・。
これが昇格チームの宿命なのか。
それでも、降格圏に沈んでるわけではない。
このまま勝ちを続けることができたら、残留は確実。
ただ、この試合の相手はリバプール。
優勝を争ってるチームが、手を抜いてくるわけもない。
その相手にどう挑むか。
リバプールは前節のアーセナル戦痛恨のドロー。
一時は逆転したのに、終わってみたら4-4。
点は取れるが、失点もしてしまう。
これで実質ユナイテッドとの勝ち点差は6と考えていいだろう。
残り試合を考えても、この勝ち点差はかなり厳しいものがあるが、まだまだ諦めるわけにはいかない。

ハルは自分たちのサッカーを貫いた。
下位のチームによく見られる引いて守ってのロングボールサッカーってのを展開しない。
しっかりボールを繋いで、相手ゴールに迫る術を持ってる。
このサッカーでだいぶリバプールを苦しめた。
いい展開でチャンスを作ったが、これで点が奪えなかった。
早い時間から自分たちのペースで試合を運ぶことができたんだが、最後の最後でリバプールに跳ね返されてしまう。
これがチームの格の差なのか。
ジオバンニがボールを持つと何かやってくれそうだし、古巣相手にモチベーションが高かったバーンビーもいいプレーを披露。
バーンビーはまだまだ終わった選手じゃなかった。
攻撃はバーンビーとジオバンニが違いを生み出し、守備では中盤でボアテンクがしっかり効いてた。
このベテランが今のハルには欠かせない選手。
ここがしっかり機能したら、無様な試合をすることはない。
これにサイドでいい突破を見せてくれるメンディがいればよかったんだが・・・。
そのメンディはベンチスタートで途中出場。
どうしてスタメンでの起用じゃなかったのか。
リバプールの左SBがインスアだったことを考えると、この男の突破は脅威になったはず。
この順位を守るのではなく、ホームだしもっと攻めにいってもらいたかった。
FWもグザンが途中出場で、ラフプレーで一発レッドを喰らったフォーランよりは計算ができる選手。
このフォーランの退場劇で数的不利になったハルだったが、これを感じさせず、1点を返し、上昇気流に乗ったが、やっぱり最後はリバプールの軍門に下ってしまった。
そう簡単にビッグ4を倒せるわけがない。
調子が上がってなかったアーゼナルは別にして、この優勝がかかってる時期のチームにはこれが精一杯だったか。
この敗戦で順位がどうなったかわからないが、ボロも負けてるし、まだ降格圏には落ちてない。
まだまだ厳しい試合は続く。
リバプールは押されっぱなしの前半をうまく乗り切り、ATにX・アロンソが見事なミドルを叩き込んだ。
このミドル、自分で蹴ったFKが壁に当たり、それをダイレクトでシュートしたもの。
この点がリバプールを楽にした。
まだ失点癖が抜けきれてないはずで、追加点が欲しかったリバプールは後半のいい時間にこれが奪えた。
数的優位の状況で、ショートCKからのこぼれをフォーランを退場に追いやったシュクルテルが叩きつけるボレー。
これがカイトへのいいパスになり、しっかりヘディングで叩き込んだ。
これで勝負あり。
1点を返され、ハルの魂に押されるシーンもあったが、そこまで危ない場面は作らせなかった。
後半も時間が押し迫ったところでダメ押し点も取れ、終わってみたらリバプールの快勝。
ルーカスがこの試合ジェラードのポジションを務めてたが、このポジションではまだまだ。
ブラジルU-20ではここで異彩を放ったが、プレミアの舞台では物足りなさだけが残った。
もうここでの起用はないはず。
それと気になったのが、レイナのセットプレーでの飛び出し。
DFとぶつかったり、味方との連携が取れてなかったり、いい弾きを見せれなかった。
もっと安定してたプレーができてたように思うが・・・。
ここでミスが出て試合を落とすことがないことを祈る。

スコア 1-3

<得点者> 
ハル・シティ  ジオバンニ
リバプール   X・アロンソ、カイト×2
~愛丸's MVP~
カイト(いいところでしっかり点が取れてる。ほぼ休みなくここまで突っ走ってきたが、まだまだやれそうな気配)