愛丸のサッカー観戦記

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ACミラン-パレルモ

2009-04-29 13:09:50 | セリエA
観戦日 4/29(水)       
 
愛丸’s チェック        
前節、ピッポのトリプレッタなんかで圧勝したミラン。
このパフォーマンスをシーズン当初からできてれば、今頃、インテルをスクデットを争ってたはず。
ミランはベッカムの獲得とピッポの復帰が今の状況を生み出してる。
来シーズンもこの陣容をキープできたら、インテルの独走ってことはないだろう。
ただ、アンチェロッティの去就が気になる。
チェルシーに行ってしまったりしたら・・・。
パレルモは、今シーズン、大物食いがことごとく成功してる。
このミラン相手にもホームでは3-1と圧勝してる。
まだヨーロッパカップ戦への道が残されてるし、まだモチベーションは保たれてるはず。
それなりのメンバー構成だし、カロッツィエーリのコカイン陽性反応問題がどこまでチームに影響を及ぼしてるか。

ミランがここにきて強さを増してきてる。
とにかく、攻撃陣が元気。
ピッポはこの試合もレテし、2試合連続。
この男の動き出しがパレルモのDF陣を慌てさせた。
これに切れきれのカカの仕掛けも効果的で、このコンビだけで、十分相手をねじ伏せることができる。
ベッカムのクロスって武器も兼ね備え、この試合では、このベッカムに右SBのフラミニがうまく絡んできた。
フラミニは中盤のセンターをやりたいんだろうが、このまま右SBを本職としてもいいぐらいのでき。
ミラニスタにも認められたみたいで、こういう若いDFが今のミランには必要。
アンチェロッティのこの起用はズバリだった。
ベッカムとのコンビもいいし、なんとかベッカムをギャラクシーから買い取ることはできないのか。
ホナウジーニョを代わりに差し出せばなんとかなるかもしれんのに・・・。
今のミランなら、CLでも通用するだろうし、インテルよりもいいサッカーはできるはず。
セードルフがあまり目立たなかったのは気になるが、その代わり、アンブロジーニの動きがばつぐん。
攻撃でも積極的で、守備も怠らない。
いい時間で点が取れたのはアンブロジーニのおかげ。
ここまで果敢に攻撃に転じるアンブロジーニを見たのはいつ振りだろう。
先制レテのリゴーレもこの男の2列目からの飛び出しからだったし、2点目はカカとのウノ・ドゥエで抜け出して、ピッポへの絶妙のクロス。
マルディーニが今シーズンでの引退を表明し、来シーズンはこの男がミランのカピターノに。
チームを支えることもできるし、魂も持ってる。
この男に頼っていってもいいはず。
CLへの出場権も問題ないだろうし、アンチェロッティがもしミランを離れることになっても問題ないだろう。
ライカルートなんかの名前も取りだたされるが、誰が監督になっても、大きく変わることはないはず。
カカを中心に、アレッシャンドレ、ピッポとあと誰かひとりいてくれれば。
中盤はひとがいるし、CBはネスタが戻ってきてくれれば。
ほんとにこのミランなら、来シーズンはタイトルを総なめできるかも。
パレルモは強豪に強いなんていわれてたが、この試合は何もできなかった。
高い位置のプレスで活路を見出そうとしてたが、前は前に、後ろは引いてって感じになっており、中盤ががらがらだった。
全体でしっかりラインを押し上げないと。
ミランを敵に回して、中盤にあれだけスペースを与えてしまうと、そりゃ好き放題やられてしまう。
攻撃でもミッコリとカバーニの位置関係が微妙だったし、リベラーニから気の利いたパスも出てこなかった。
シンプリシオのダイナミズムさも感じられなかったし、いつもやってくれる面々がこれではどうにもならない。
2-0の状況で、後半早々にボボが退場してるようだと、もう勝ち目はない。
チャール、ボボともっとこのコンビがどれだけやるか見てみたかったが、ここまでだった。
ミリアッチョがその後CBを務めたが、ミランが3点目をリゴーレでゲットし、そう攻めてこなくなってしまった。
この敗戦でどうのってこともないが、ヨーロッパカップを狙うためには、ローマが相手になりそうで、同じプロビンチャのチームにはもう負けられない。

スコア 3-0

<得点者> 
ACミラン   カカ×2、F・インザーギ
~愛丸's MVP~
アンブロジーニ(次期カピターノが攻撃で大健闘。ヘディングで魅せるシーンはあったが、この試合ではきっちり足で魅せた)