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白嶺(はくれい)

2012-03-22 08:37:00 | other
えー、お題の「白嶺(はくれい)」ですが、これ、
海洋資源調査船の名前です。

この船は「海底熱水鉱床」と呼ばれる、海面数千メートル下にある
海底のうち海嶺などマグマ活動のある場所に海水が染み込み、
熱せられた海水によってマグマや地殻に含まれていた有用な元素が
抽出され、この熱水が海底に噴出して冷却される事によって沈殿して
生成する鉱床の事です。

この海洋資源調査船、白嶺(はくれい)はマンガン、コバルトなどの
海底鉱物やレアメタル(希少金属)の探査にあたります。

総重量6283トン、全長118.3メートル、幅19.0メートルで、
完成に投じた建造費は275億円ということです。

東京都中央区の晴海ふ頭に接岸した「白嶺」は2月まで探査に当たっていた
従来の「第2白嶺丸」の3倍近くの重量に大型化しています。

船体の中ほどには、海面下2000メートルまでボーリング機器を下ろすことが
できる船上設置型掘削装置が備え付けられています。

また、自動船位保持システムが装備されており、黒潮などの強い潮流でも
停泊して掘削を行うことが可能ということです。

所有者は独立行政法人の石油・天然ガス金属鉱物資源機構(JOGMEC)。
2月末から航海を開始し、年間で10航海を予定しています。

1年のうち整備点検を受ける1カ月間を除いて、白嶺(はくれい)はほとんどを
海洋での調査に従事します。

日本が海洋資源の調査を開始した1980年代初頭は、対象地域がハワイ沖などに
限られ、日本近海に対する注目は低かったです。ただ、昨年までの調査では、
沖縄周辺や伊豆・小笠原諸島周辺の海域に鉱石量ベースで埋蔵量約5000万トンの
熱水鉱床が確認されています。

海底面から熱水と共に噴出した金属成分が沈殿してできた熱水鉱床には、
銅や鉛、亜鉛、金、銀などが含まれています。

この船で、希少金属やレアアースなどの発見が期待されます。

見つかるといいなぁ。

ではでは。