Pastorale

サヴァトラ猫との今日いちにち

ゴッホとゴーギャン

2017年03月10日 | 美術館など

今年の初めから始まった「ゴッホとゴーギャン展」

美術館とコンサートホールは同じ建物の中にあるので、

コンサートに出かけるたびにポスターを見かけて

昨年からずっと楽しみにしていました。

でも・・・なんだかいろいろと都合が悪くて、

もう何日もない・・・

しかもそんな母の気持ちも知らず、珍しく長男が観に行って

「とても感動的な展示だった」とのこと。

 

義母の目もようやく落ち着いたので出かけてきました。

もともとゴッホは大好きです。

ゴーギャンの絵もずいぶん前に「我々はどこからきたのか・・・」を観ました。

その時の一連のタヒチで描かれた作品はなかなか興味深かったのですが、

ゴッホの初期の作品と同じく、ゴーギャンの暗い絵画はあまり好みではない。

でも展示の一番最後に飾られていたゴーギャンが描いたひまわりの絵、

息子も私もそれに感動しました。

 

以前行った岐阜県美術館の「樹をめぐる物語」も工夫を凝らした展示でしたが、

今回も面白い展示でした。

ゴッホとゴーギャンの二人の画家の関係に焦点を当てた展示。

二人がお互いに影響しあって、それが作品に投影されたり、

またその関係が破綻し、ゴッホが亡くなり・・・

もうただ単に有名な絵画をたくさん並べるだけでは人は呼べないってこと?

名古屋ボストン美術館も閉館するっていいうし・・・

あそこはそこそこ空いていて私は好きだった(だから閉館なのよね

今回は平日にも拘わらずすごい人出でしたよ(おばあさんばっか

 

ゴッホとゴーギャン、

二人の関係は破綻して、ゴッホは自死、ゴーギャンもタヒチに旅立つ。

ゴッホが亡くなってから十年以上たったころゴーギャンが描いたひまわりの絵。

人の心の中なんて容易にわかるはずもないけれど、

彼はどんな思いでこの絵を描いたのか・・・と考えると、

おもわず涙があふれていましました。

ちょうどその時は最後に飾られた絵を観ている人はいなかったので幸いでした。

絵を観て涙ぐむオバサンなんて、傍から見たら不気味でしょうね。

 

帰りの電車の窓から、モクレンのつぼみがふくらんでいるのが見えました。

母はこの花が大好きで、街角で見かけると嬉しそうにしていました。

きっとゴーギャンもひまわりを見てゴッホを思い出したのでしょうね。

 

私がいなくなった後、だれが何を見て私を思い出すのでしょうか・・・

今は「別に誰にも思い出してもらわなくてもけっこうよ」なんて思いますが。

年老いたらまた思うところも違うのでしょうね。

 

 


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