Pastorale

サヴァトラ猫との今日いちにち

パラミタミュージアム

2023年04月19日 | 美術館など

普段はあまりお出かけしない私。

でも美術館とコンサートは別です。

 

先日ニュースで見た「パラミタミュージアム」、

三重県の美術館ですが、時々耳に入ってきます。

一度行ってみたいなぁ、と思ってはいましたが、

棟方志功の作品が展示されているとのこと。

夫に「連れてってくれる?」と冗談で言ってみたら、ナント快諾。

心のなかで(え〜⁉ うそ〜⁉)なんて叫んでしまった。

 

最近はずっとご機嫌なご様子で、

おばあちゃんと「かえって不気味」なんて悪口を言ってるくらい。

まぁ試しに、怖いもの見たさに(棟方志功さんの作品のことでは、もちろんナイ)、

一緒にお出かけしてきました。

 

道中カーナビとケンカしながら、

(夫は道には詳しいので、ナビの示す道が気に入らない)

(それならカーナビなど無視すればいいのに)

雨の中なんとか到着。

 

 

新緑が美しいエントランスを抜けて。

 

雨の降る中でかけて来ましたが、

大きなガラスの向こうに見えるお庭、

そして雨粒がぽつんぽつんと落ちて、とても趣深い。

雨降りでよかったと思うくらい。

(雨だと農作業もできないので夫ものんびり)

 

 

カメラの音がするので見てみたら、ここは撮影みたいで、

私もマネして撮ってみました。

お釈迦様の弟子たちの姿。

 

このたおやかな美しい菩薩様。

私の棟方志功さんのイメージはこのお顔。

 

先程ガラス越しに見たお庭を、上から。

静かな素晴らしい美術館で、一日かけてのんびりしたいくらい。

夫は退屈していたようなので、いつか一人でまたでかけて来たいなぁ。

 

 

 

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備忘録

2023年04月02日 | 美術館など

慌ただしく過ぎていった3月。

11日に行ってきたのは「大垣市守屋多々志美術館」

 

 

大垣市で生まれ育った私。

この美術館、以前は百貨店だったのです。

デパート、というよりは百貨店、私が二十歳くらいまでは営業していたかな。

ちょっとクラシカルでステキな建物。

営業当時も少し高級感があって、庶民の私には縁遠いお店でした。

美術館に生まれ変わって、いつか行きたいと思っていてもなかなか・・・

コロナで公共交通機関で遠くの美術館に行くのがためらわれ、

最近はなるべく自家用車で行ける所を選んででかけています。

(昨年のゴッホは特別)

世間ではずいぶんコロナ対策も緩和されてますが、

まだまだ油断はできません。

 

今回はパンフレットのこの

「ウィーンに六段の調(ブラームスと戸田伯爵極子夫人)」に惹かれて。

いつか観たいと思いつつ、近いのでいつでも行けるから、

となかなか行けなかった。

 

やはり実物は素晴らしい!

ほぼ等身大の人物画、ドレスの美しさや、香炉から立ち上る煙、

そして私の敬愛するブラームスのしかめっ面!

(たくさんの名曲を作った人、私は特に合唱曲の数々が好きです)

 

その他にも、守屋多々志が留学したイタリアの様子など、

素晴らしい作品の数々、

近いのに今まで行かなくて、人生損してた。

 

シルクロードを渡るお姫様や、若き日の岡倉天心のいる教会など、

それはそれは美しい絵ばかり。

次の展示は源氏物語など王朝絵巻ですって!

また行かなくちゃ‼

 

帰り道、懐かしい商店街をぶらぶら。

大垣銘菓「金蝶饅頭」、似たようなのが色々あるけど、

久しぶりに本物を食べた!

多分5つくらいはいけちゃいそうな気がして、

家族の人数分しか買わなかった。

次回の王朝絵巻を観た後は5ついっちゃう⁉

 

お店のすぐ近くには水の都・大垣らしく湧き水が。

汲んで帰る人がたくさんいました。

おいしいのよ、大垣の水は。

 

そして薬局の看板娘の黒猫ちゃん。

 

真理子さんのコンサートと、美術館と。

近くて遠い故郷を堪能。

 

 

 

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春も終わりに桜づくし

2022年04月12日 | 美術館など

なんだか、あっっっという間に春が終った感じがしますね。

ついこの前まで寒い、寒いと言っていたのに・・・

月イチの備忘録では桜の話題についていけません。

 

先月の終わりに用事があってでかけた先に、

新聞で見た「源義円」のお墓があるというので、寄ってみました。

ちょうど大河ドラマで義経に唆されて、墨俣川の戦いで戦死した義円さん。

田んぼの真ん中にひっそりとお墓が・・・

後日また新聞で読んだのですが、地元の方々がお世話していらっしゃるそうです。

きれいなお花がお供えしてありました。手をあわせてお参りしてきました。

すぐ近くには一夜城、桜の名所ですが、この辺りはひっそりとしていました。

800年以上前の出来事に思いを馳せてきました。

 

我が家の近くの桜のトンネル、こちらもまだ咲き初めでしたが、

月末から月初でバタバタしているうちに満開・・・

 

ゆっくりお花見、なんて頃にはもうチラチラと散っていました。

というわけで絵に描かれたお花を観に行ってきました。

岐阜にある三甲美術館で森田りえ子さんや堀文子さんの絵でお花見。

堀文子さんの優しいお花・・・静かなたたずまいの白いバラの花が心に残りました。

 

その帰りにはもう二年ぶりかしら・・・おいしいお茶とスコーンをいただいてきました。

この桜が満開のころはちょっと騒がしいので、葉桜を見てほっと一息。

家ではダージリンばかりなので、アッサムをヘレンドのカップで出していただきました。

コロナ禍でなかなかお茶を飲みに行くのもためらわれましたが、

お店のマダムがお元気そうでうれしかった・・・、

ちょっと母に似た感じの方なので、いつまでもお元気でいてほしいのです。

 

更にその帰り道、年に一度しか口にできないお菓子を買って帰りました。

桜のういろう、3月4月限定なので年に一度くらいしか買いにいけない。

これを食べないと春は終わらないわ~

 

桜のトンネルの隣にある枝垂れ桜はソメイヨシノの後から満開になります。

ロッキーとお散歩したお思い出の桜の道、天国からよく見えるでしょう。

 

駐車場のモクレンの花もこんなにきれいに咲きましたが、

もう新しい緑の葉が出てきました。

我が家のアイビーも可愛い赤ちゃんの葉っぱが出てきていました。

小さくて柔らかそうで可愛い・・・

 

そうそう、今年はナント!

2組のツバメがやってきました。

両方ともが巣をつくると賑やかだろうなぁ・・・

 

 

 

 

 

 

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私のロシア

2022年03月08日 | 美術館など

可哀想だった2月の私。

気分を変えて、3回目のワクチンも終わってひと月もたったので、

2年ぶりの名古屋へ行ってきました。

すぐ近くにインターが出来て、立派な道の駅もできました。

その道の駅から名古屋行の高速バスが出ているのです。

長男も名古屋から帰省する時には利用しています。

こんなドのつく田舎から乗り換えもなく、バス一本で名古屋駅なんて

 

名古屋市美術館では「ゴッホ展」が始まっています。

完全予約制ということで、便利なようで難しい世の中になりました。

でもなんとか無事にネットでチケットをGET。

バスはほぼ貸し切り状態で、気兼ねなくリクライニングして快適な1時間。

思えばひと月前に同じ高速の道を夫と出かけたっけ・・・(なにも言うまい)。

楽しいバスの旅でした。

人込みは怖いので地下鉄には乗らず、30分ほど歩いて美術館へ。

 

久しぶりの名古屋市美術館、ゴッホを堪能してきました。

あいにくのお天気でしたが、帰り道は小雨の中歩いて名古屋駅へ・・・。

家族にはキオスクで赤福を買いましたが、

久しぶりだし、次はいつになるかわからないので、

おいしいハーブティーだけ買って帰りました。

 

私の趣味である絵画鑑賞ですが、ほかに同じ趣味の友人はいないし、

やはり一人でゆっくり鑑賞することに慣れた今は、誰かと一緒なんて

母や息子と一緒だった時も入り口で別れて、出口集合。

自分のペースでゆっくり観ます。

以前、東京まで行った時なんて、夫は美術館までは一緒でしたが、

その後どこかへ消えてゆきました・・・

その東京で観た展覧会は「ロマンティック・ロシア展」。

大好きな絵だったのでぜひ観たかったし、とても感動しました。

 

ロシアは大好きな国です。

チャイコフスキーの音楽、ドストエフスキーやトルストイ、

プーシキンやツルゲーネフ、そして素晴らしい絵画の数々。

なので、今のロシアのニュースには心が痛みます。

もちろん私の愛するロシアと、今のロシアは全くの別物なのでしょうが。

 

こんなことを綴りながら思うこと。

東京のロシア展はぜひとも観たかったので、一人でも行くつもりでしたが、

不案内な私を案じて夫は美術館の入り口まで送ってくれたんだなぁ・・・

更に、浅草に行ったことないので連れてってくれたし。・

いつも感謝はしているつ・も・り、先方には届いていないようですが。

 

でも、夫婦仲良くくっついている人たちも見かけますが、

やっぱり私は一人で趣味を堪能する星のもとに生まれたのでしょう。

一人で読書したり、音楽を聴いたり・・・

(私の大切な本がカバンの中でクシャクシャにならないように、

 本を大事にするブックカバーを作りました)

 

でも、嫌な思い出ではなく、下呂の美しい景色は目に焼き付いています。

 

 

 

 

 

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「天狗党、揖斐に来る!」

2021年06月22日 | 美術館など

少し前の新聞で、大河ドラマに登場した「水戸天狗党」が、

なんと、すぐ隣町の揖斐川町を通過した際の置き土産があると知って、

ちょっと行って来ました。

 

持ち歩いていたのでくしゃくしゃになった新聞の切り抜き。

揖斐川歴史民族資料館で27日までの企画展、ということですが、

ちょっと腰を痛めていたので、やっと行くことができました。

 

左上の短刀が、武田耕雲斎から贈られたもの。

その他、住民が渡した軍資金の記録や、耕雲斎の描いた画など。

とても心に刺さったのが、耕雲斎が大河原(本巣の根尾)で詠んだ漢詩。

携帯にメモったのに保存するのを忘れてしまいました💧が、

「越峯越峯」という文字が重ねてあって、

大変な思いをして山を越えて京を目指したのだろうと、偲ばれます。

 

資料館の奥に広がる山、山、山・・・

冬には雪も深く、一歩一歩大変な行軍だったことでしょう。

更に北へ、蝿帽子峠を越え福井県・敦賀で鎮圧・・・

折しもドラマでは耕雲斎さんは処刑されていましたね・・・

 

私の住む岐阜は歴史の1シーンが刻まれた場所がたくさんあります。

コロナで遠出はできませんが、近くではるか昔の出来事に思いを馳せることができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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近江路

2020年08月04日 | 美術館など

長~い梅雨が明けてもう8月。暑いです、猫もとろける暑さ・・・

7月は日記をさぼってしまいましたが、梅雨空の下、滋賀まで出かけました。

今日現在ではとても外出する気分にはなれない状況ですが、

その頃はまだ気をつければ大丈夫かな?という感じでした。

でもやはり電車に乗って名古屋まで行くのは怖いし、

自分で運転していける限界の所で興味深い美術館・・・

ということで行ってきました佐川美術館。

あいにくの曇り空、お天気だったらさぞきれいだろうと思います。

もう5年も前にも訪れた時は「キース・へリング展」だったような・・・

それはついでで、所蔵の平山郁夫作品がお目当てでした。

今回は私の大好きな広重です。

広重の浮世絵は四季折々の情景や、土地土地の風情、

ざわめく風や空気の冷たさや暖かさ、おまけに湿度まで感じられるような「画」が好きです。

(あくまでも主観ですが・・・)

中でも雪景色や雨に打たれる場面が特に好き。

そう、時代を超えて自分もしばし街道の旅をしているような・・・そんな気分になれます。

心は江戸の旅・・・

 

美術館の中庭にはガマの穂が・・・

子どもの頃、家の近くに小さな沼があって、そこにガマの穂がたくさん生えていた。

今では住宅地になっているので、なつかしくて見入ってしまった。

 

岐阜も緑がいっぱいの田園地帯ですが、滋賀は広大な田んぼが広がっていました。

雨が上がって琵琶湖の対岸がうっすらのぞいていました。

お天気だったら絶景ですが、この景色も趣深い。

あまり快晴だと暑いので、お出かけは梅雨が明ける前にと思って出かけたので正解でした。

しかも晴れ女の私、梅雨時にも拘わらず傘いらず。

昨年の京都でも、5年前の同じ佐川美術館でも、館内から外を見ると土砂降りでも、

外へでると雨は上がって傘いらず・・・、よくあることです。

出かけるまでは少々億劫でも、やはり出てしまうと楽しい道中。

寄り道して写真を撮ったり、おいしいものを買ったり・・・

今回は彦根の「たねや」さんで大好きな最中を買いました。

これも目的のひとつ、最中と一口にいってもたねやさんのは違います。

初めて食べて以来、私はたねやさんの最中しか食べません。

一生他の最中は食べません!!(なんの宣言だか・・・)

 

とても楽しかったので、また涼しくなってコロナも落ち着いたら、

今度は岐阜から向かうと彦根や美術館のある守山とは逆方向の

長浜にでもいってみたいな・・・ガラス館と焼きサバそうめんを目的に。

 

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お花*お花*お花

2020年02月20日 | 美術館など

雪が降りましたね。

少し前に初雪はチラチラしていましたが、

あれは「降った」とは言えませんね、遠くのお山から飛んできただけ。

でも今回も庭や畑にうっすら降りかかっただけ。

雪が降らないのはありがたいのですが、

でもやはり春夏秋冬、それなりに降ったり照ったりしないと農作物などはどうなんでしょう。

今度の夏は更に猛暑という噂も聞きますが・・・怖いです。

 

怖いと言えばコロナウィルス。

名古屋に住む息子にマスクや消毒スプレーなどを届けに行きました。

人のたくさん行き交う都会は怖い・・・決死の覚悟で行ってきました。

私は普段マスクはあんまりしないのですが、電車や人込みではしっかりマスク。

エスカレータ―や電車のつり革、とにかく何にも触れないように、常に踏ん張っていました。

携帯やウォークマンなど触る前にはアルコール除菌、触った後も除菌。

まぁあんまり効果ないかもしれないけれど。

それにしても都会の人ってあんまりマスクしてない・・・

普段はわりと中高年の人が多い環境だからか、私の周りはマスク率高いのに。

長男なんて「マスクではコロナウィルス防げないよ」だって。

でもマスクを手に入れるのも大変だったのよ・・・

 

人込みは怖いと言いながらも帰りにちょっと寄ってきました。

これは撮影用のパネルですが、こんな風にお家に名画が飾れたら・・・ステキ。

夢の夢・・・ですね。

マネの絵にはそれほどまでには興味はなかったのですが、

せっかくだからと行ってみれば、それはそれは素晴らしい絵画の数々・・・

一番気に入ったこのモネの絵は大きな複製画を買って早速飾りましたが・・・

当たり前だけれど本物を観た後では・・・ね。

でもこの額絵を見れば、素晴らしかったという感動は甦ります。

セザンヌの静物画や風景画もたくさん。こんなにセザンヌをたくさん観たのは初めてです。

コートールドさん、セザンヌのコレクションは英国隋一だそうです。

セザンヌの静物画ってなんだか好き・・・私は特にイチジクが好き。

イチジクの実はもちろん、葉っぱが好き・・・

でもモネの花瓶のお花もちょっとレアで、輝くようにきれいだった・・・

ぜひもう一度ゆっくり観に行きたい。

 

我が家の庭も花盛り。

白いのも顔を出し始めました。

ピンクのクリスマスローズも開きました。

お花屋さんの店先では色んな種類のを見かけますが、

もうこれっきり、ピンクがもっとたくさん咲くように大事に育てます。

 

 

 

 

 

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ハプスブルク展

2020年01月14日 | 美術館など

行ってきました、ハプスブルク展。

ずいぶん前にニュースで見て、家族みんなで行く?なんて言ってました。

でも東京へ行ってまでは・・・とヒートダウン。

年が明けて長男が「12、13日なら空いてるよ?」とメールが。

そこまで言われては、と二人で行ってきました。

次男は新幹線で日帰りするよりは、夜行バスでゆっくり行きたいみたい、

しかもハプスブルク家にはそこまで興味ないみたい・・・

私たち親子は宝塚の「エリザベート」を観て以来、興味を持ちましたが、

そういった人も多かったみたいで・・・

宝塚以外でも「エリザベート」やってますし、最近はちょっとミュージカルブーム?

だからか若い女の子も多かった・・・(・・・に色々な思いが含まれてます、煩いとか)

私たち親子は入り口で解散、出口集合。

入口付近では目が合い、少し話もしましたが、後は混んでいてバラバラに・・・。

いや~すごい人でしたよ。チケット買う列が1時間待ちくらいかな?

豊田で懲りたので、事前にチケットはGET、なので入場は待ち時間ナシでしたが。

息子も「チケットなかったら大変だった」 さすが母ちゃん、とは言われなかったけど。

 

宝塚宙組の「エリザベート」を観て以来、彼女に関する本はたくさん読んでいました。

その後は中野京子さんの本でハプスブルク家650年の歴史も予習しましたが、

いや~なかなか、650年の歴史は重い。

私に理解できるのはこのお三方くらい。

   

息子はナント、このフランツ・ヨーゼフさんのファンらしく、感動していました。

あのストイックさをお手本にしたいらしい。

まぁそこそこ頑張ってるんじゃないかな(親ばか

 

スペイン・ハプスブルク家の絵画は、ベラスケスなどたいそうな作品群でしたが、

エリザベートの肖像は有名なヴィンターハルターの方じゃなしいなぁ~

というのが東京までいってまでは・・・と思った理由でしたが、

やはりこの目で実物を拝むと、感慨深いものがありました。

マリーアントワネットの肖像はサイズもかなりのものでしたし、

あのヴィジェ=ルブランの目を通してアントワネットを見た気がする・・・

というと大げさでしょうか・・・

もちろんシシーの肖像も一番人気で、最後の展示場所でしたが、

なかなか彼女の前からは去りがたい人が多く・・・

実物の彼女の輝く瞳や肌もこんな風であっただろうなぁ・・・

やはりなんでも機会があれば実物を見るべき、と思いました。

誘ってくれた息子に感謝

 

ヴィジェ=ルブランといえば、名古屋の美術館で彼女が描いた肖像画をみた記憶が。

フランス革命から逃れたロシアで描いたロシアの皇女の肖像画。

長いこと美術館巡りしていると、こんな再会(?)もあるのね・・・

そんなこんな考えたり思い出したり、一人でのんびり観て回り、

観終わっても息子とははぐれたきり、

「外でロダン観てます」とラインして、美術館の外へ。

勉強不足で恥ずかしいのですが、

国立西洋美術館にもロダンの作品があるのを知らなくて。

前から観たかった「カレーの市民」

そして「地獄の門」

あ~これで静岡まで行かなくてもいいわ~

(次は静岡の美術館に行きたいと、行きの新幹線で思っていた)

ところで、隣の美術館ではゴッホ展やってるけど、

最終日の前日だから混んでるからハシゴは無理だよね~

なんて思っていましたが・・・想像以上でした。

無事息子と再会して、パンダ観覧は拒否され(シャンシャン帰っちゃうのに)、

ご飯でも食べようかと歩いていたら、ゴッホ展の長蛇の列。

「最後尾」の看板をみて「40分待ちなら並ぶ?」とゴッホ好きの息子。

よく見て、140分よ、2時間以上だよ。(今日のニュースで会期中45万人だと)

以前に名古屋で見た「ゴッホとゴーギャン展」

あれも素晴らしい展示だったので、140分待ってまでは・・・と帰路へ。

 

帰りの新幹線の中でふと思ったのが、

「ひょっとして二人で出かけたのって初めて? 最初で最後だね~」

楽しかったね、ありがとう。

 

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永遠の門

2019年12月05日 | 美術館など

久しぶりに映画を観に行きました。

映画館に行くのは3年ぶり・・・かな?

古い映画が好きなので、映画館にはめったに行かない。

観たのは「永遠の門」 ゴッホのお話です。

ゴッホは大好きな画家なので、柿の収穫が終ったら、と思っていました。

調べたら最寄りの映画館では朝の9時から一日一回限りの上映。

「マニアックな映画だからね」と息子に言われてしまいました

ショッピングモールの中の映画館ですが、そんなに早い時間に行ったことない・・・

でもちゃんと映画館に近い入口は開いていました(当たり前か

 

それはもう素晴らしい映像、映画であることを忘れてしまうほど。

ゴッホはこんな風に感じ、あんな風に描いたんだなぁ・・・

彼の絵は大好きだし、彼の気持ちには共感できるけど、

あんな人がそばにいたら・・・ちょっと困る。

でも彼は未来の私(たち)のために描いてくれたんだなぁってよく解る、

自分の命を削って・・・

 

でも映画館にあまり行かない理由を再認識。

他人の食べている物のにおいが苦手。

もちろん食事目的で行って匂ってくるのは「おいしそう」。

映画にポップコーンは付き物なんだろうけど、

飲食する雰囲気の映画ではないし(それは個人の感覚だろうけれど)

朝の9時からポップコーン食べる?(それも私の感じ方だけど)

だから映画館は苦手・・・

でも年が明けたら「キャッツ」が観たい・・・

 

帰り道、もう秋も終わりですね。

 

これは生垣に実っていた小さな赤い実。

初めて見る実だけど、なんだろ・・・と調べたら

「老爺柿」 柿なの・・・?

 

 

 

 

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お疲れさま

2019年11月28日 | 美術館など

柿畑の仕事も一段落、

ということで夫がお泊まりの仕事でいない夜、

おばあさんとご苦労様会。

自分ではなかなかおいしく揚げられない天ぷらを食べに。

お気に入りのとってもおいしいてんぷら屋さん、お蕎麦もおいしいのです。

そして何か時期のものを・・・ワカサギです。

氷に穴をあけて釣るイメージですが、冬を先取り?

 

一夜明けておばあさん、叔母さんと湯治に出かけてゆきました。

私は・・・美容院へ行って、ブラックフライデーセールでお買い物して、

岐阜市内の美術館へ行ってきました。

三甲美術館、いつも静かでゆっくりできる私のオアシス・・・

のはずでしたが、この日はバスツアーのお客さんがたくさんで大賑わい。

でも大好きなユトリロはゆっくり観られたのでヨシとしましょう。

気を取り直して、帰りにこれまた私の隠れ家でお茶を・・・

まぁ、喫茶店なので多少賑やかなのは覚悟の上。

でもなんでおばさんて、あんなに大きな声でおしゃべりするんでしょう・・・

思いっきりおしゃべりしたかったら、もっとお気軽なお店に行ってほしいな・・・

私もおばさんではありますが、人の迷惑になるのでいつも「おひとり様」

おしゃべりしたい時はそれなりのお店を選ぶわ

 

でも帰り道の長良川の美しかったこと!

毎日毎日、晴れても曇っても雲は美しく、川もゆったり流れている。

それだけでもう充分満足です・・・・・・・

 

 

 

 

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カラヴァッジョ

2019年11月14日 | 美術館など

備忘録なので前後しますが、

まだ柿も忙しくなくて、朝から雨だった今月初め、

「カラヴァッジョ展」に行ってきました。

名目は息子の部屋の冬支度、ということで。

まぁ毎度ながら過保護ですが、忙しいだろうから、という親心。

雨降りではありましたが、洗濯を何回かと掃除、そして布団を冬仕様に。

いや~、あれほど掃除のし甲斐のある部屋はないわ~。

お風呂やトイレのピンクのぬるぬる?

CMなどで聞いたことはあるけれど、見るのは初めて。

お掃除すれば真っ白にきれいになるのに・・・

 

そして帰り道、名古屋市美術館へ。

カラヴァッジョ、もちろん有名な画家ですが、そこまで好きではない。

しかも絵が・・・グロい、生首がいっぱい。

けれどすぐそこまでおいでになっていらっしゃるのだから、と観にいったのですが、

まぁ素晴らしかったこと!

個人的にはクリムトよりよかったかも・・・

とくにこの「リュート弾き」は素晴らしかった!

白は輝くように白く、花はみずみずしく・・・今にもリュートの音が聴こえてくるような・・・

でもいつも思うのは、すでに売店で思うのですが、

当たり前だけれど、こんな複製画ではまったく感動が感じられない。

ただ「感動した記憶」を持ち帰るのみ。

しばらくの間はリュートの曲を聴いては感動の記憶に浸ります。

 

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黄金の夢

2019年10月22日 | 美術館など

電車を乗り継いで、豊田市まで行ってきました。

ラグビー・ワールドカップではありません。

「クリムト展」です。

もちろん駅前はラグビーで盛り上がっている雰囲気でした。

(私が行った当日は試合はないので静かなものでしたが)

 

クリムトは、個人的にはそこまで好きな画家ではありませんが、

まぁ有名な絵画がウィーンから近くまで来てくれたのだから、

というわけで行ってきましたが・・・

 

まぁウィーンよりは近い豊田、でも遠かった・・・

大垣から名古屋まで30分、名古屋から豊田市まで一時間ほど。

我が家からだと2時間ほどです・・・

そこまで好きな画家ではないけれど、見ごたえはありました。

でも・・・平日だというのに混んでいた、恐ろしく。

チケットを買う行列の長いこと!

ここはどこぞのテーマパークか、っていうくらい。

いつもほとんど平日しか外出しないので、人込みは苦手。

でも会期中、最後の週だったので、私のように物見高い見物人が多かった。

豊田駅からも歩いて15分、涼しくなってからとギリギリで行きましたが、

丘を登って歩いたので、汗だく・・・

 

職場で唯一絵画鑑賞する人がいて(ナント美大卒!)クリムトは大好きらしい。

彼女は若冲も好きらしいけれど、私はそちらも苦手。

視覚的な美しさよりも、なんて言うか、叙情的なものを感じたい私。

有名な大作よりも、素描などはやはり素晴らしい作品も多かったですが。

あいにくの曇り空でどんよりしていますが、豊田市美術館。

きれいな外観ですが、丘の上にあり森に囲まれた静かなところでした。

お天気がよかったらのんびりしたい場所です。

あいにく今にも降りだしそうだったし、恒例で息子の部屋にも寄りたかったので

丘を下って帰りました。

(丘の上から豊田スタジアムが見えました、デカい!)

 

若冲好きな彼女は結局、諸事情で行けなかったらしい。

お土産でみんなに買って帰った「クリムトの黄金のゼリー」

おすそ分けしときました。

 

 

 

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夏の思い出

2019年09月03日 | 美術館など

暑い暑いと毎日を過ごしていましたが、もう9月・・・

最近は二か月に一度の備忘録

京都に出かけて行ってからは特筆することもなく、

毎日汗だくでがんばっていました。

 

お盆も終わり、世間が静かになったであろう頃、

まだまだ暑い中出かけて行ったのが

与勇輝さんの人形展、新聞屋さんで招待券をもらったのでナント、タダ。

もう何年も前に一度観たことがあって、それはそれは素晴らしい人形でした。

前回、竹宮惠子さんの原画´を見てから、押し入れの中の竹宮作品を発掘。

その途中に出てきた前回の与勇輝展のチラシ、もう10年以上前だったのね・・・

前回はいなかった「置屋のみね」ちゃんにも会えました。

印象に残ったお人形の絵葉書を何枚か買ってきました。

国籍や時代も色々のたくさんの子供たちのお人形、

町のクソガキ、いえ、元気そうな市井の子供たちもたくさんいましたが、

私の好きなのは叙情的な女の子のお人形、

でも特に印象的だったのが、お母さんにべったり甘える小さな男の子。

わが次男の小さい頃を思い出します。

今では独り暮らしを始めた彼ですが、小さい頃はホントこんな風でした。

そして、

この子はまさに次男君そのもの、

庭でヒョウタンの種をまいて育てていましたが、横に放った草刈鎌がキーポイント。

作業の休憩中でしょうか、一口お水を飲んでのんびりと流れる雲でも数えている、

そんな風情が彼にもあります。

 

彼は小さい頃よく「子供らしい子」と言われました。

自分の子供だからか、私にはその意味がよくわかりませんでした。

だって子供が子供らしいのは当たり前では・・・?

逆に長男は小さい頃から大人びた子供だった。

中学高校とニックネームは「オヤジ」

それでもやはり私には二人とも可愛い息子たち。

でも彼らが20代後半になり、このお人形を見て、

やっとわたしにも次男君の「子供らしさ」がわかったような気がします。

年配の方が多い会場でしたが、それぞれの幼い頃を思い出したり、

そして私のように自分の子供の幼い頃を思い出したり、

たくさんの思いのつまった人形展でした。

 

同じ日に、夏休み中の期間限定の「スヌーピーミュージアム」にも行きたかったのですが、

混んでるだろうし、例によって長男のアパートで洗濯もしてきたので

そちらはあきらめました。

でもちゃんと神様はご褒美を用意してくれていました。

与勇輝展を出ると、そこには・・・

「星のカービィ プププ☆トレイン」

ナント、カービィのグッズがい~っぱいの夢の世界。

実はカービィ大好きな私。

この丸いピンクの可愛いことといったら・・・

ホントはぬいぐるみが欲しかったのですが、50過ぎてピンクのぬいぐるみは・・・と

ボールペンとカービィの形の鈴の根付を買ってきました。

でもやっぱりぬいぐるみ、買えばよかった・・・

 

楽しい夏の思い出でした。

 

 

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京都、ミュージアムめぐり

2019年07月04日 | 美術館など

梅雨の合間の先日、京都に出かけてきました。

京都国際マンガミュージアム

「竹宮惠子 カレイドスコープ」

画業50周年振り返る展覧会、ということで

45年来のファンとしては行くしかない、と行ってきました。

大垣駅からごっとんごっとん鈍行で、米原駅で乗り換えて京都までまたごっとん。

のんびりと本をお供のひとり旅でしたが、

外の景色に目を奪われ、本はカバンのなかに・・・

我が家の周りも田んぼだらけの田舎ですが、関ケ原を超えると緑みどりミドリ・・・

とっても目に優しい景色を楽しみました。

 

京都は子供たちが小さい頃に実母がよく連れて行ってくれました。

孫たちを新幹線に乗せてやりたいと、母はいつも米原からは新幹線。

今回は急ぐわけもない私ひとりなので、ゆっくりのんびり。

京都に着いてからは、京都では初めて乗る地下鉄。

ミュージアムへは地下鉄を降りてほんの数分。

そこはなつかしい世界・・・心のふるさと

たくさんの原画´が展示してありましたが、どれもこれも若いころに読んだものばかり。

まるで古いともだちに再会したような・・・

この美しい少年は、竹宮惠子さんの代表作だと思います。

この方を初めて見た日の衝撃は今も忘れられない・・・

でも一番好きなキャラクターは・・・言えない、

うん、恥じらう乙女心も甦る。

一番好きな作品は「変奏曲」と記しておきます。

そう・・・マンガから音楽が聴こえてくるような気がした。

今も音楽が好きなのはきっとそこからなんだ、と気づかされました。

しかも近年書かれた画も、ますます洗練されていて、もう芸術の域・・・

 

マンガミュージアム自体も、壁壁壁中にたっっっくさんのマンガがあって

世界中のマンガファンの方があちこちの椅子に掛けて楽しんでいました。

こんなパラダイスがあったのね・・・!

今度はゆっくりマンガ読みに来ようっと。

チラ見しただけだったけれど「わたなべまさこ」さんなんて懐かしい名前も見えた。

 

夢見心地でミュージアムを出て、まだ時間はある、どこ行こう。

最近は便利ね~携帯で「近くの観光スポット」

たくさんの候補がありましたが、今日はお寺の気分じゃないし。

マンガミュージアムから10分ほど歩いて、今度は「万華鏡ミュージアム」。

うん、お寺巡りの気分じゃないし、今日はミュージアム巡りの日。

色んな万華鏡がありました。

筒(と言っても京都らしく蒔絵や西陣織細工)のなかに美しい世界がキラキラ回るものや、

珍しいものでは瓶の中をのぞくものも。

大きな瓶をのぞくと中にはキラキラのとげとげ(なんというボキャ貧!)が美しいのですが、

その後ろから見るとどうなんでしょ、瓶をのぞくおばさんは・・・

更に投影式の万華鏡というので、壁中に流れ落ちるように映る美しい幻影・・・?

折しも外には雨が降り始め、まるで流れる雨が映し出されているような不思議な時間。

(この画像はOKのモニターのものですが、壁に投影されたのは淡い色合いでした)

お土産に買ったものはオイルでゆっくりキラキラが流れる万華鏡。

エメラルドグリーンと黄色が螺旋状のチューブを流れるので、

のぞいているとモスクのタイルのような美しい色のもの。

 

後から気づいたけれど「カレイドスコープ」と「万華鏡」

因んだわけではなく、偶然なんだけれど・・・

楽しい旅でした。

 

*     *     *     

 

押し入れの竹宮作品、発掘しなきゃ!

 

 

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バタバタ

2019年05月23日 | 美術館など

先日のお休みは朝から大雨。

これは柿畑に行ってる場合じゃない、とお出かけしてきました。

が・・・

なんだかお天気も回復し、新緑がまぶしい・・・

ツブラジイが満開でまさに金色に輝く金華山を横目に、

ここも何度も通った岐阜公園を通り抜け、岐阜市歴史博物館へ。

「川端康成と東山魁夷 美と文学の森」

26日で終わるので機会があったら観に行こうと思っていました。

もちろん小説家としては大変なお方ですが、

その審美眼にびっくり・・・たくさんの美術コレクションや、他の文豪との書簡など、

目の栄養になりました。

 

午後からは柿畑へ・・・

すでにおばあさんはすべての畑の仕事は一段落。

二巡目の見直しです。

柿の花もこんなに大きくなりました。すでに枯れ始めた花も。

この茶色い花がポロンと落ちると・・・

小さい小さい柿の実が。

テントウムシ発見! ハチもぶんぶん飛んで仕事をしていました。

 

ずいぶん仕事をしているようなことを書いていますが、

自分の仕事のお休みの日に、午前と午後に数時間ずつ顔を出す程度・・・

その上、年々体がだるくて足取りは重いです。

おばあさんは体のあちこちが痛いと言いつつも頑張っています。

頭が下がります。

 

なんて言いつつも、もうひとつ観たかった絵画展があったので、

これはもう少し前に仕事を早退して行ってきました。

午前に仕事を終え、午後からは息子のアパートで洗濯機を三回。

夕方ギリギリで美術館に滑り込み。

でもじっくりゆっくり観れました。

息子のアパートも行ってよかった。

なんだか忙しそうだったので明日のパンツもないくらい。

しっかり干してきましたよ。

美術館も諦めていたけれど、こちらも行ってよかった。

大好きなユトリロもたくさんありました。

 

職場で少し嫌なことがあって、ちょっと落ち込んでいましたが、

今の私には音楽や美術が心の慰めになっています。

人間は嫌いだけれど、人間の偉業を観たり聴いたりするのは、

明日から生きる気力を与えてくれますね。

 

それにしても憂き世の悩みの尽きぬこと・・・

 

 

 

 

 

 

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