Pastorale

サヴァトラ猫との今日いちにち

「レ・ミゼラブル」百六景

2019年10月22日 | 読書、詩など

先週末、名古屋にいる長男が帰ってきました。

歯科通いととある資格試験のため。

(この資格は、本気で目指している資格の勉強の気分転換のためだそうで)

今は車を手放してしまったので、当然ママはアシ代わり。

試験は日曜の昼間、辺鄙な会場なので送迎します。

まぁ有給もたまっているからたまにはお休みをもらって。

でも久々に日曜日に世間に出たので、道は混み込み。

しかも現在、我が家は絶賛大お片付け中なので、送迎の合間にお掃除。

疲れました・・・

 

そして日曜の夜、帰って行きました・・・

もちろん私が駅まで送って行ったのですが、

資格試験の帰りと、駅までの道中にブックオフに寄り道。

お勉強のための参考書をお値打ちに買うためですが、

私の好みそうな本を探してくれました。

こ、これは・・・Amazonのほしいものリストにも保存しておいた本。

私の大好きな「レ・ミゼラブル」・・・

本編はあまりにも長大なので途中で挫折してしまったっけ。

映画も観たし、DVDも買った。ミュージカルは何度も観た。

なので原作は興味のある部分だけを拾い読み。

(ジュニア向けは、それでもしっかり長かったけれど何度も読んだ。

そんな拾い読みにぴったりの、美しい挿絵たっぷりの本。

 

昔の物語の、なにが興味深いかといえば、この独特の挿絵。

精密で、少し暗い雰囲気、でも美しい・・・

今の本の挿絵にはない魅力です。

ギュスターブ・ドレも味わい深くて好きですし、

デューラーの版画はボストン美術館で堪能した記憶が・・・

 

「レ・ミゼラブル」の挿絵は何人かの作家によるものだそうです。

物語の内容ももちろん、この木版画の挿絵もあってこその「レ・ミゼラブル」

私は、ミリエル神父から銀の燭台をもらう場面がいちばん好きです。

映画ではあのシーンの曲が流れるだけで涙が出てしまう・・・

そして挿絵で好きなのは最後の場面、バルジャンが二人の子供に

両手を預けて亡くなる場面を描いた一枚。

そこも何度読んで絵も涙、涙・・・

ミュージカルの最後のシーン、やはりバルジャン最期のシーンで印象的なのは

♬ 誰かを愛することは 神様のおそばにいることだ ♬ という歌詞。

日本人で、さして信仰心もない私ですが、

その歌詞で西洋の人の神様観を理解できたような気がします。

あいにく他人さまに差し上げるほどの愛はありませんが(むしろ人嫌い)

家族と、人間以外への愛は溢れ出しております。

私も神様のおそばに置いていただけるでしょうか。

 

今は息子たちが二人とも外に出て暮らしているので、

静かに、自分の時間も増えてゆったりと暮らしていますが、

長男がたまに帰ってきたり、二人とも急用ができ帰ってきたりすると、

まるで小さな嵐のよう・・・

でもやはり親子、私の好みは熟知していてくれるので、

こんな思いがけないラッキーも運んでくれます。

 

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黄金の夢

2019年10月22日 | 美術館など

電車を乗り継いで、豊田市まで行ってきました。

ラグビー・ワールドカップではありません。

「クリムト展」です。

もちろん駅前はラグビーで盛り上がっている雰囲気でした。

(私が行った当日は試合はないので静かなものでしたが)

 

クリムトは、個人的にはそこまで好きな画家ではありませんが、

まぁ有名な絵画がウィーンから近くまで来てくれたのだから、

というわけで行ってきましたが・・・

 

まぁウィーンよりは近い豊田、でも遠かった・・・

大垣から名古屋まで30分、名古屋から豊田市まで一時間ほど。

我が家からだと2時間ほどです・・・

そこまで好きな画家ではないけれど、見ごたえはありました。

でも・・・平日だというのに混んでいた、恐ろしく。

チケットを買う行列の長いこと!

ここはどこぞのテーマパークか、っていうくらい。

いつもほとんど平日しか外出しないので、人込みは苦手。

でも会期中、最後の週だったので、私のように物見高い見物人が多かった。

豊田駅からも歩いて15分、涼しくなってからとギリギリで行きましたが、

丘を登って歩いたので、汗だく・・・

 

職場で唯一絵画鑑賞する人がいて(ナント美大卒!)クリムトは大好きらしい。

彼女は若冲も好きらしいけれど、私はそちらも苦手。

視覚的な美しさよりも、なんて言うか、叙情的なものを感じたい私。

有名な大作よりも、素描などはやはり素晴らしい作品も多かったですが。

あいにくの曇り空でどんよりしていますが、豊田市美術館。

きれいな外観ですが、丘の上にあり森に囲まれた静かなところでした。

お天気がよかったらのんびりしたい場所です。

あいにく今にも降りだしそうだったし、恒例で息子の部屋にも寄りたかったので

丘を下って帰りました。

(丘の上から豊田スタジアムが見えました、デカい!)

 

若冲好きな彼女は結局、諸事情で行けなかったらしい。

お土産でみんなに買って帰った「クリムトの黄金のゼリー」

おすそ分けしときました。

 

 

 

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